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成道会を勤修! 2021年12月07日(火)14時16分

写真12月7日(火)、本校は「成道会」を勤修させていただきました。

成道とは、ゴータマ・シッダッタ(釈尊)が35歳のとき真実に目覚め(さとりを開くこと)仏陀となられたことを意味します。仏陀とは「真実に目覚めた者」という意味です。したがって、成道会とは釈尊が真実に目覚められたことを祝い、また改めて釈尊の教えに触れる行事です。今日でも成道会は仏教関係学校をはじめ広く執り行われています。

本校の「成道会」の次第及び行事要文は、次のとおりです

開 式 の 言 葉
1 「行事要文」
2 献灯・献華
3 「敬礼文」・「三帰依」
4 「さんだんのうた」
5 「念仏」
6 法話 - 中村啓誠 先生(浄土真宗本願寺派布教使)
7 「恩徳讃」
8 合掌・礼拝
閉 式 の 言 葉

行事要文

写真 29歳で出家をなさったシッダッタ太子は、その後、6年間、激しい苦行をされた。それは、後に自ら「これ以上の苦行をしたものは、過去にも未来にもないであろう」と言われたほどの、苦しい修行であった。しかし、苦行によっては、さとりを得ることはできなかった。
 この苦行をいさぎよく放棄した太子は、尼蓮禅河で沐浴をし、村の娘スジャータの捧げる乳粥で、元気をとりもどされた。太子は、しっかりとした足取りで歩を進め、河のほとりにそびえる菩提樹の下に座られた。
 「さとりを得るまでは、死んでもこの座を立たないであろう」
 固い決意のもと、太子は最後の思惟に入られたが、甘美なものの誘惑、華やかな生活への未練など、心は乱れ騒ぎ、悪魔となって襲いかかった。それは、血も涸れ、肉も裂けるほどの激しい戦いであった。しかし、太子の強い信仰と深い智慧は、それらの煩悩をことごとく砕き去っていった。
 夜明けがきた。空には、幾千もの星がまたたいていたが、ひときわ明るい暁)の明星を仰いだ時、太子の心は光り輝いた。さとりは開け、太子は仏陀となられたのであった。太子35歳、12月8日の朝明けのことであった。
 菩提樹の枝をわたるそよ風もすみわたっていた。朝の雲は、七色に美しく色をかえた。そして、み仏の座から、光明が十方に流れていった。
 仏教という新しい教えの誕生であった。