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龍谷総合学園学校保護者会連合会総会開催 2012年11月30日(金)17時14分

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今月29日から30日にかけて、総会が開かれました。
私たち平安会も連合会会員団体として出席してきました。
開催期間は二日間、開催場所が今回は関東地区でしたから、宿泊を伴っての参加です。

7月13日(金)の投稿でお知らせした「龍谷総合学園保護者会連合会近畿ブロック連絡会」は近畿版ですが、これはその全国版になります。

龍谷総合学園加盟校として全国71校の保護者会が一同に会するわけです。
年に一度の大きな、そして重要な大会と言えると思います。

総会は、まず築地本願寺のお堂内で開催されました。
写真を見て頂ければおわかりのように、まさにお寺の本堂です。
古代インド風建築の築地本願寺は建築物としても有名で観光客も多くつめかけるところです。私たちが本堂内で総会を開いているときにも、観光客がその後ろで見学されているのはご愛敬でした。

この建物の設計者は、東京丸の内駅舎の再建で再び脚光を浴びている辰野金吾の直弟子である伊藤忠太という方ですが、彼に設計を依頼したのは、大谷探検隊を組織した西本願寺22世宗主・大谷光瑞氏です。
西域探検で大きな功績を残された氏の足跡は、先にご紹介した龍谷ミュージアムに数多く展示されています。何とも、由緒ある、縁ある場所での総会だろうかと感慨にひたっていたのは私だけではないでしょう。

総会の後、「現代日本の教育課題」として武蔵野大学学院長 田中教照先生が講話をされました。
私たち保護者の中には普段からはあまり宗教的な事柄に通じてない者も多く含まれています。
そのような私たちにも分かりやすい形で、先生の講話は進みました。

自然界に法則性を見いだすのが科学、しかし法則性では捉えることができないのが、人間であり、人間社会である。一方で、人間の問題は科学では解決できないにもかかわらず、それを何とか科学で解決しようとしているのが現代社会。そのためにさまざまな問題が起きている。私たちはもう一度考え直さなければならない。

生かされている命への再考が必要であると、宗教者の立場から問題提起と解決が示されたように思いました。
自信はありませんが、私はそのように解釈いたしました。

この総会は、全国から保護者が集まっているので、観光を兼ねながらスケジュールは進んでいきます。次には、龍谷総合学園のグループの一つである、臨海副都心初の総合大学として開設された武蔵野大学を見学させていただきました。今年開設されたばかりの新しいキャンパスはどこも先進的な設備に溢れていましたが特に印象的だったのが環境に配慮した建築であり、構造物であったということです。

二日目は、全体協議会です。この総会には、全体協議会も含まれています。
近畿ブロックで討議されたテーマ「私にとっての宗門校とは」は、私たち近畿ブロック以外でも北海道、関東、中部・北陸、近畿、中国、九州という八つのブロックごとにそれぞれで討議、発表されたわけですが、その内容が全国の場で改めて発表されるのです。
各ブロック代表の発表であるということもあって、内容も濃く、発表者の力の入った話しぶりが特に印象的でした。
今回のテーマは「私にとっての宗門校とは」という少し、一般の方には取っつきにくい、そして難解とも言えるテーマであったというのが各ブロック代表の方々から共通に出てきたテーマへの印象でした。
私も同様の印象ではありますが、だからこそ真剣に思考を巡らし、深く考えることができたのではないかとも思います。
このテーマについては、毎回事務局を初め、関係者の方々は大いに悩まれるようです。安易なテーマでは安易な回答がでてきますし、かといって取っつきにくいテーマでは各ブロックの方々に負担を掛けてしまうことになりますから、テーマの選択はかなり慎重に進められているようです。
来年のテーマが何になるのか、今から楽しみでもあります。

*写真1:築地本願寺本堂内総会の様子
*写真2:武蔵野大学正門の案内(高僧和讃、註釈版580頁)解説はこちらにあります。 
*写真3.全体協議会部屋の外から
*写真4:全体協議会開催前の様子

平安会会長 木脇和政