HEIAN BLOG 平安保護者会ブログ

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祝! 第86回選抜高等学校野球大会出場 2014年03月04日(火)09時54分

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本校の硬式野球部が2年連続38回目の標記大会への出場が決定しました。
今回の出場で夏の選手権出場32回とあわせて春夏通算70回の甲子園出場となります。

平安会では以下のように物心両面で応援致したくお願いをしているところです。

〇すでに生徒保護者の皆様へは今大会出場へのご寄付をお願いしており、かさねて皆様の温かいご支援をお願い致します。

〇平安会では初戦に限りですが応援バスをご用意させて頂きますのでご案内させて頂いております要綱をご覧いただき、ご参加頂きますようお願い致します。

多くの方と応援に行けますことを楽しみにしています。
ご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

文責:平安会副会長 寺田 崇雄

平安高等学校 第66回卒業証書授与式 2014年03月01日(土)10時00分

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「ご卒業おめでとうございます。」

平成26年3月1日(土)午前10時より
本館講堂のご本尊(南無阿弥陀仏)前でとりおこなわれ、396名がそれぞれの新しい道へ進んでいきました。

~ 式次第 ~

おつとめ 「三帰依」

1、開式の辞
1、卒業証書授与
1、賞状授与
1、学校長 式辞
1、浄土真宗本願寺派 総長 祝辞
1、来賓祝辞
1、祝電披露
1、同窓会より記念品授与
1、卒業生より記念品贈呈
1、卒業生保護者代表謝辞
1、校歌斉唱
1、閉式の辞
  以上

〇浄土真宗本願寺派より 総長 園城 義孝様からお祝辞を頂きました。
〇来賓として龍谷大学学長 赤松 徹眞先生よりお祝辞を頂きました。
〇平安会より西田 一弘会長が祝意を述べました。
〇同窓会より卒業生へ置時計が贈られました。
〇卒業生より談話室の机と椅子を寄贈して頂きました。
〇卒業生保護者代表として井上智美さんが謝辞を述べられました。

文責:平安会副会長 寺田 崇雄

平成25年度平安会行事 2014年01月21日(火)16時44分

 平安学園では、「子供の進路」・「思春期の親子関係」・「学校生活の様子」など、同世代の親として子育ての悩みを共有しながら、先生方と手を携えて子供達の健やかな成長を援助するために、【平安学園平安会】という名称の保護者会が組織されております。
なお、役割については下記の通りです

【 役 員 】
 ◎本部役員  会長 1名 ・ 副会長 2名 ・ 会計 若干名 ・監事 若干名
          総会・理事会・研修会・模擬店等の運営にあたる。
          京都府私立中学高等学校並びに龍谷総合学園保護者会連合会の総会に出席する。

 ◎常任理事  各学年若干名(クラス理事から選出)
          クラス理事の業務に加え、本部役員と共に学園祭時の模擬店・バザ-の準備・進行の協力等をする。

 ◎クラス理事 各クラス2名
          年5回開催(予定)の理事会に出席する。
          学園祭における平安会主催の行事への協力やクラス懇談会開催の準備をする。

【 平成25年度年間行事のお知らせ 】

1.平成25年5月10日(金)13時30分より平安学園講堂において、平成25年度平安会総会を会員数1604名の内、1484名の出席(委任状による出席を含む)で開催いたしました。
平安会事業報告の後、第1号議案から第4号議案(決算・予算・役員推薦等)まで全て承認可決され、無事に終了いたしました。
引き続き、第1回理事会が開催され、年間行事に伴う事務説明を行いました。

2.平成25年6月3日(月)18時30分より、ハイアットリ-ジェンシ-京都において、平安会役員・理事(76名)と学園教職員の皆様(84名)の出席による懇談会を開催いたしました。
各クラス理事が、担任・副担の先生方と今後のクラス懇談会等の打合せについて会食をしながら意見交換をいたしました。

3.平成25年6月8日(土)14時より京都私学会館において、京都府私立中学高等学校保護者会連合会の春季定例総会があり、本部役員5名が出席いたしました。

4.平成25年6月19日(水)13時30分より第2回理事会を学園第一会議室で開催いたしました。
 ①研修会(劇団四季60周年公演「ソング&ダンス」鑑賞)の追加報告と承認依頼。
 ②龍谷総合学園学校保護者会連合会近畿ブロック連絡会の当番校での受付業務等の協力依頼と25年度の協議会
   キ-ワ-ド「つながり」「ご縁」「感謝」「いのち」に基づくアンケートの記入要請。
   (アンケート内容)・・・宗門校の保護者の立場として、3つの大切「ことば・じかん・いのちを大切に」を建学の精神と
   する宗門校“平安”に、ご子女が入学された“ご縁”や“つながり”について思うこと
 ③学園祭時の模擬店(うどん・そば、牛丼、サンドイッチ等)内容説明後、生徒対象抽選景品(平安会作成オリジナル
   HENANグッズ)のセット作業を全員で行いました。

5.平成25年7月17日(水)13時30分より第3回理事会を学園第一会議室で開催いたしました。
 ①学園祭時の模擬店(うどん・そば、牛丼、サンドイッチ等)の担当日と業務役割並びに当日の注意事項の説明                    
 ②模擬店終了後に行う「模擬店反省会」の案内。
 ③第2回に続いて、生徒対象抽選景品(平安会作成オリジナルHENANグッズ)のセットを全員で作業しました。
   
6. 平成25年7月23日(火)13時より龍谷総合学園学校保護者会連合会近畿ブロック連絡会を平安学園とホテルグランヴィア京都で開催いたしました。

  参加学園  1.龍谷大学 2.京都女子学園 3.相愛学園  4.成徳学園 5.睦学園 6.聖徳学園 7.平安学園  
  参 加 者  102名

 ①開 会 式   平安学園講堂で開会式とチアダンス部による歓迎セレモニー
 ②協 議 会  協議会テーマ「つながり「ご縁」「感謝」「いのち」を用いて宗門校の保護者という立場であることを前提に、
          学園ごとにテ -マを発表
 ③親 睦 会   ホテルグランヴィア京都で102名の保護者等が会食をしながらの情報交換・親睦
        (平安学園コーラス「藤の会」によるアトラクションがありました)

7.平成25年8月11日(土)に研修会(劇団四季60周年公演「ソング&ダンス」鑑賞)を300人の参加により京都劇場で開催いたしました。

8.平成25年8月31日(土)・9月1日(日)の学園祭両日に模擬店を開催いたしました。8月31日は本部役員と理事88名で、9月1日は43名で、生徒・教職員・外来者用の食品(うどん・そば・牛丼・サンドイッチ等)を両日で約2500を食提供いたしました。
 また、抽選によるHEIANグッズも約2000セットを提供いたしました。
(本年は、龍谷総合学園学校保護者会連合会近畿ブロック連絡会の当番校による業務の為、バザ-の開催は中止いたしました。)

9.平成25年9月9日(月)11時30分よりホテルグランヴィア京都で「模擬店反省会」を開催いたしました。来年度の模擬店への貴重な意見の発表があり、有意義な会を過ごしました。
  参 加 者  本部役員・理事80名

10.平成25年10月16日(水)・17日(木)の両日において、龍谷総合学園学校保護者会連合会理事会・総会が筑紫女学園(福岡)他で開催され、本部役員9名が出席いたしました。龍谷総合学園(28学園)の保護者の皆様(参加数175名)との情報交換による親睦や協議会における貴重な発表を聞き、有意義な日を過ごしました。

11.平成25年11月2日(土)14時よりシルクホ-ルにて開催された京都私学振興大会へ本部役員・理事23名が参加をし、京都私学の保護者(約750名)と共に下記の項目を要請いたしました。
 ①教育負担の公私間差額是正
 ②国の高等学校等就学支援金制度の所得制限の大幅引き上げ

12.平成25年12月13日(金)14時より京都ガ-デンパレスにおいて、京都府私立中学高等学校保護者会連合会の秋季定例総会・懇親会があり、本部役員8名が出席いたしました。京都府私立中学高等学校保護者会の皆様と親睦を深め、情報交換を行いました。

13.平成26年1月11日(土)に研修会(劇団四季「ライオンキング」鑑賞)を250人の参加により大阪四季劇場で開催いたしました。


以上、1月11日(土)までの25年度の平安会行事を報告いたします。

 平成26年1月22日

学園の源流を訪ねて。 2013年04月22日(月)08時35分

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わが平安学園の生徒手帳を開くと、その第一ページには平安の三つの大切が書かれています。
そして、次の第二ページには学園の歴史が書かれています。

平安の三つの大切とは、平安建学の精神を生徒にも理解しやすいようにと、分かりやすい言葉に置き換えたものであるということをお聞きしたことがあります。
二ページ目の学園の歴史の一番先頭には、「明治9年、本校の前身たる金亀教校を滋賀県彦根市に開校」とあります。

そうしますと、つまり、生徒手帳の第一ページ目には、平安学園は何のために設立されたのかという理念が描かれ、二ページ目にはその理念に沿って、平安はどのような歴史を歩んだのかということが記されていることになります。
当然と言えば当然ですが、極めて重要なことが生徒手帳の最初には盛り込まれているのだなということを感じます。

私は、保護者会の役員に就かせていただいてから、この歴史の最初に記されている「金亀教校」はどこにあったんだろう、今訪ねれば、金亀教校跡地のような形で記念碑でも建っているのだろうか、それともそこには今は何もないのだろうかなどと思いを巡らしていました。

そんなことを考えながら2年間を過ごしたある日、仕事で彦根に用事があり、JR彦根駅の改札を出ると、「金亀公園はこちら」という案内が改札口にあるのを見つけました。
長年意識していた「金亀」の二文字が具体的な形で目に飛び込んできました。彦根が発祥の地であり、そこに金亀公園なるものがあるわけですから、きっとその案内板の指さす方向に訪ねていけば何かしらの手がかりがあるのではないかと思いました。

その日は仕事で来ていたこともあり、時間もなく、訪ね歩くことはできませんでしたが、自宅に帰って、調べてみると、幾つかのヒントが見つかりました。
寛政11年(1799)に彦根藩の藩校として、弘道館という名前の藩校が建てられました。場所は、彦根城西の丸の堀を隔てた西側です。今は彦根市立西中学校のある辺りです。
弘道館は、近江彦根藩の第15代藩主である井伊直弼もそこで学び、藩主になってからは、今で言う教育改革のようなものを行ったようで、自らが率先して学ぶことで、彦根藩士に教育を施していったようです。
その後の直弼の人物評価は分かれるところですが、日米修好通商条約に調印し、日本の開国近代化を前進させた人物であることはまちがいないでしょう。
しかし、そういった有為の人材を輩出してきた弘道館も明治維新を迎えると、廃藩置県もあり、藩校の存在自体が難しくなりました。
そして、明治9年に金亀教校にこの弘道館の建物は払い下げられたようです。
その後、名称を金亀中学校、仏教中学と変えていきましたが、この弘道館は、講堂として長く使われ続けていました。
その後、学園は京都に移転しましたが、金亀教校は金亀会館と名を変えて、西本願寺の教堂として使われていたようで、場所も彦根市中央町に移築されたと出ていました。

さて、そこまで分かったところで、金亀教校を訪ねてみようと、ある日の日曜日時間ができたので彦根に向かいました。地図を見ると、彦根市中央町は、彦根駅と彦根城とのちょうど中間辺りに位置しているようです。
その日は、朝から雨模様で肌寒い天気でしたが、彦根城には満開の桜を見に多くの観光客が詰めかけていました。それら観光客を尻目に、中央町を散策したのですが、目指す建物は一向に見つかりません。彦根市の指定文化財とあったので、歩いていれば何かしらの案内があり見つかるだろうという考えが甘かったと後悔しました。
もう帰らなければならない時間となり、諦めかけていたところに郵便配達の方が通りかかったので、建物の写真を見せて知らないかと尋ねたところ、親切にも近くまで案内してくださいました。

雨の中、辿り着いた建物は、多少荒れてはいましたが、威厳を保ちながらひっそりと佇んでいました。何だか、ご先祖様のお墓に参らせていただいたような心持ちになり、思わず手を合わせました。
やっとお会いできましたね、あなたがいてくれたから、私の娘は学園に入学させていただき、あなたがいてくれたから私は今こうしてここにいます。ありがとうございますと、ご挨拶申し上げました。
手を合わせ顔を上げ、門のところまで来て振り返ると、雨で煙った建物のその窓の向こうに、熱心に勉学に励む若者の姿が見えたような気がしました。

私は振り返ってみても、果たして保護者会の役員として何を為しえてきたのか考えると甚だ恥ずかしく、自らの至らなさを後悔するばかりです。
このような私を支えてくださった、役員や理事の皆さん、多くの保護者の方、そして学園関係者の方々に心より感謝申し上げます。

このブログは、開始にあたり、 ハワイに姉妹校を訪ねたことを記し、終わりにあたり、彦根市に源流を訪ねたことを記すことができました。
色々な経験をさせていただいたことに感謝致します。
一年にわたりどうもありがとうございました。
これで終わり、次にバトンタッチさせていただきたいと思います。

*写真1:金亀教校(今の呼び名は金亀会館)
*写真2:辛うじて、金亀会館の字が読み取れる
*写真3.正面の鬼瓦が亀の形をしている
*写真4:彦根駅正面には、彦根藩初代藩主である井伊直政の銅像がある。井伊直弼は直政から数えて15代目

平成24年度平安会会長 木脇和政

厳粛、そして心晴れやかな卒業式でした。 2013年03月01日(金)17時58分

本日は高校の卒業式でした。
学園の卒業式は厳粛そのものです。拍手などはないために、静かな中に粛々と式は進行していきます。一見、淡々とした空気に支配されているように見えます。しかし、私は壇上に上がり、生徒たちの目を見たときに何とも言えないエネルギーを感じました。達成した者だけが放つ充実感があちこちに揺らめき、彼らを見守り育てた人たちの思いがそれらを優しく包み込んでいたように思いました。
以下は、その時の祝辞です。

ただいまご紹介にあずかりました、平安会会長木脇和政です。
本日は517名の諸君、卒業誠におめでとうございます。
ご出席いただいた保護者の皆さま、ご子女のご卒業誠におめでとうございます。
また、この3年間お導きを頂いた燧土校長先生を初め教職員の皆さま、保護者の一員としまして深く感謝を申しあげます。ありがとうございました。大変お世話になりました。

さて、517名の諸君。実は私もここに君たちと同じ生徒手帳を持っています。自分の子供に進級の時にもらったものですから、ちょっと古いんですが、これを私はいつも会社に行くときなど、自分の鞄に入れて持ち歩いていました。学園の行事などがコンパクトにまとめられているので、保護者会の役員として重宝したというのがあります。しかし、それ以上に私はこの見開きの1ページ目に書いてある3つの大切が大人である自分にとってはより大切なことであるなと言う思いでいつも携行していました。君たちは、もう何度も何度も聞かされていることでしょう。そうです、ことばを大切に、じかんを大切に、そしていのちを大切にという平安の三つの大切です。君たち、この三つの大切は卒業してからも一生大切なものだと私は思います。

ことばを大切にする人は、その言葉によって、多くの人に愛されるでしょう。言葉を大切にすると、多くの人が君を愛してくれます。君たち自身も多くの友人や先生方のことばによって支えられてきたのではないでしょうか。これからもそうです。
じかんを大切にする人は、その大切にする気持ちによって、多くの人に信頼されるでしょう。多くの人が君を信頼してくれます。これからもそうです。
そして、いのちを大切にする人は、…。かけがえのない人になります。たった一つしかないはかない命を大切にする人は、かけがえのない人たちです。
ちょっと後ろを振り返ってみてください。そうです、今、後ろから君たちを見守っている人たちがそうです。君たちの命を大切に見守り、育んでくれたかけがえのない人たちです。

君たちが、この世に誕生したのは1994年、或いは1995年でしょう。君たちが誕生して間もなくか、或いはお母さんのお腹にいるときに阪神、淡路の大震災がありました。
あと10日後は3月11日ですから、あの東日本大震災から丸2年ですが、私たちは、あの時、命のはかなさを知りました。そしてだからこそ命の大切さを教えられました。
神戸の震災の日、君たちはもちろん覚えていないでしょうが、お父さん方や、お母さん方はみなさんとてもよく覚えておられると思います。生まれたばかりの赤ちゃんを横にして寝ていたところに突然の大きな揺れでした。午前5時台でしたから、まだ寝ていた人も多く、冬でしたから辺りは真っ暗でした。
生まれたばかりの赤ん坊を見ながら、或いはお腹のこどもを抱きしめながら、揺れがおさまるのを待ちました。
それから、数時間後、夜が明けて、テレビに映った神戸の町は信じられない光景でした。
これが、同じ日本のしかも神戸という町で起きていることが信じられませんでした。
10日後の東日本大震災ででもそうですが、私たちがあのことで悟ったのは、人間のちっぽけさだったと思います。人間の無力さだったと思います。しかし、その後の復興した神戸を見るとどうでしょうか。私は、人間の力強さを今感じます。
それから、18年という時間が経ち、君たちは卒業の時を迎えました。
保護者の皆さん、私たちの記憶にあるあの小さな命。神戸の震災の日、暗闇の中で駆け寄り抱きしめた小さな命は、いつの間にか体も心も成長し、今、もうすでに私たちを超えようとしています。そして、新たな環境のもとで、今、力強く羽ばたいていこうとしています。彼、彼女たちが、大きな夢をつかみ命を紡いでいく後ろ姿を応援していきましょう。
何とも、何とも嬉しい、喜ばしい、いのち万歳と叫びたくなる、今日この日です。いま、羽ばたく君たち、本日は卒業誠におめでとう。

平成24年度平安会会長 木脇和政

平安会主催 研修会 2013年01月12日(土)18時20分

私たち保護者会では、昨年早秋の候、龍谷ミュージアムや大原の里の研修に出かけましたが、今回の研修場所は大阪。
研修内容は劇団四季の鑑賞でした。

この研修は例年7月に京都四季劇場での鑑賞となっているのですが、今回は京都では適当なプログラムがなかったため、関係者の方がお骨折り頂き、保護者の方に喜んで頂けそうなプログラムを用意してくださいました。

劇団四季による「ライオンキング」です。
14年連続の無期限ロングランを更新中であり、国内通算上演回数は8000回を越えている作品ですから、多くの保護者の方が楽しみにされていたのではないでしょうか。

当日は、大阪駅前から劇団四季の常設館となっているハービスENTに行き着くまでの間、構内には多くのポスターが貼ってあり、主催者の力の入れようも伝わってきました。

「ライオンキング」は”サークル・オブ・ライフ” = ”生命の連環”をテーマとして繰り広げられる壮大なミュージカルです。
”サークル・オブ・ライフ”はテーマ曲ともなっており、歌詞の一節は、

巡るいのち
悩み のぞみ 愛しながら
やすらぎのときを求めて
果てしなく続くいのち
イッツ ザ・サークル・オブ・ライフ

舞台はアフリカの大地であり、登場人物は自然界の動物たちです。
そういった自然の掟が如実に支配する舞台設定でありながら、であるからこそ”命の連環”がテーマとなるのでしょうか。
個人的な解釈ですが、そこには仏教的な輪廻観をみるようでした。

平成24年度平安会会長 木脇和政

第4回御正忌本山参拝研修会 2013年01月11日(金)19時17分

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昨年末、龍谷総合学園保護者連合会総会についてご報告させていただきましたが、今回は同じ保護者連合会の研修として、御正忌参拝をさせていただきました。
御正忌の意味や内容についてはこちらをご覧いただくのが宜しいかと思います。

ご覧頂くと、一週間にわたって営まれる本願寺最大の年中行事であるということが、おわかり頂けるかと思います。
私たち保護者会はそのうちの二日間を研修として参加させていただきました。

一日目は本願寺御影堂で営まれた「御正忌報恩講・逮夜法要参拝」です。
報恩講については、校長先生のブログを初め各学年のブログでも触れておられます。このことでも、いかに私たち平安学園にとっても重要で大切な行事であるかが分かります。
研修では、国宝飛雲閣や書院の見学も組まれていました。
私は、平安学園に通う生徒の一保護者として、こうして本願寺内の建築物に触れる機会を頂きましたが、学年を重ねる度にその文化財の数々に圧倒されます。私たちの学園から徒歩数分のところに国宝建築が肩を並べ、その中に一歩足を踏み入れると、次々と重文が私たちの目の前に現れてくる、そんな空間が広がっているのです。

全国から研修に参加され、初めて目にされた保護者会の方々にとっては、感慨はより一入であったろうと思います。

二日目は午前6時からのご晨朝で始まりました。開門の5時半を過ぎると門徒の方々にまじって保護者会の方々も三々五々集まってこられましたが、まだ1月ということもあって、辺りは真っ暗で、ただお堂の灯りだけが浮かび上がっていました。
ご晨朝は阿弥陀堂で30分ほど、続いて渡り廊下を通り隣の御影堂堂に移動して30分ほど営まれました。

何も存じ上げない私は、どうして途中で移動するのだろうかと、ご晨朝の後、次の目的地に向かうバスの中で本願寺事務局の方に、その理由をお尋ねしてみました。
そうしますと、いただいたご回答は、阿弥陀堂は阿弥陀様をまつっており、御影堂は宗祖親鸞聖人をおまつりしているので、その両方に参拝する意図があります。それぞれで唱えたお経も違うのですよと教えて頂きました。
言われてみれば当たり前のことで、質問した自分の不明さを嘆きますが、教えて頂いたことに感謝いたします。

研修会のバスは次の目的地である東山の知恩院に向かい、私たちはそこで知恩院の方から、先ずは、大晦日の鐘の音で有名な大鐘楼にご案内いただきました。私ももちろんですが、保護者の方々もただただその大きさに圧倒されていました。
こちらの御影堂は平成23年に法然上人の800年大遠忌を迎えられるにあたって大修理を発願され、今もその最中でした。
‐ミエイドウと読みます。本願寺は同じ漢字でゴエイドウです。最初の頃は私も混乱していましたが、最近やっと間違わないようになりました。

明日ありと思う心のあだ桜 夜半に嵐の吹かぬものかは

親鸞聖人が9歳で得度されたときに詠まれた歌です。
私のような門外漢でも何度か耳にし、そのたびにグッと胸が打たれるほど心強く、9歳というお歳を思うと実に迫力に満ちた歌です。

続いて、私たちはこの歌が詠まれた、青蓮院に参拝させて頂きました。青蓮院は、門跡寺院としても有名ですが、親鸞聖人が得度されたお寺としてとても縁の深いお寺です。親鸞聖人との縁を感じながら私たちは境内を巡りました。

二日間にわたる研修は、この場所で閉会式を行い、無事終了いたしました。

*写真1:午前5時半。正面が御影堂、その左が阿弥陀堂
*写真2:御影堂から阿弥陀堂への移動 
*写真3.知恩院の大鐘楼。高さ3.3メートル、直径2.8メートル、重さ約70トンだそうです。この後皆さんで大鐘楼の真下まで入れて頂きました。
*写真4:青蓮院境内の植髪堂にて。壁一面に親鸞聖人のご誕生からご往生までのご生涯の場面を描いた絵が掛けられています。

平成24年度平安会会長 木脇和政

子どもをたちを取り巻く社会情勢、世界情勢 2012年12月15日(土)18時33分

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「子どもをたちを取り巻く社会情勢、世界情勢」。これは、本日行われた「京都府私立中学高等学校保護者連合会・平成24年度秋期定例総会」の講演テーマでした。

総会が行われた場所は、京都御所の西側にある京都ガーデンプレスというホテルです。
こちらのホテルの窓からは、道路を隔てて、御所の蛤御門が見えます。幕末の京都において、急進的な尊皇攘夷論を掲げていた長州藩が京都を後にしなければならなくなった禁門の変の舞台となった場所です。耳を澄ませば、150年前この京都で、国の未来を憂い、逡巡しながらも宮中に大砲(おおづつ)を向けた若者達の怒声が聞こえてきそうなそんな距離に建つホテルです。

さて、目を室内に転じると、開会の挨拶が会長の下川和馬氏(福知山成美高校保護者会会長)の私学助成金の話題で始まり、次いで来賓祝辞として京都府文化環境部文教課長稲垣勝彦氏が、今年一年の総括として、中学、高校でのいじめ問題について言及されていました。”いじめは完全に撲滅するという意思をもって臨まないといけない”が中心となるテーマであったように思います。
もう一方、来賓祝辞として登壇された京都府私立中学高等学校連合会会長の山本綱義氏は、最近の教育問題は、上っ面の議論だけをしているのが目に余るようだと感想を述べておられました。
次に、旧役員の方々への、感謝状贈呈があり、議事へと続きました。
議事は、事務局長の野田清昭氏のもと、「平成24年度事業並びに会計中間報告、監査報告」がなされました。
野田氏の報告にはそれに加えて、保護者連合会の活動報告と事業内容や私学振興助成対策の説明もありました。

総会では、実践報告として、各参加学校の活動報告のようなものもあるのですが、今回は、華頂女子中学高等学校保護者会会長の前田晃秀氏による学校紹介がありました。スライドを使い、学校行事をご紹介されながら、学校の特徴を説明されていました。

最後に、午後3時過ぎから1時間にわたって、表題のテーマを講演されたのが春川正明氏です。
読売テレビ報道局の解説副委員長をおつとめになっており、テレビ等のマスコミにも時々登場されるので、関西の方にはなじみ深い方ではないでしょうか。
時にユーモアを交えながら、軽妙な語り口で講演は進んでいきましたが、話題は現場のことであったり、実際に海外に赴任されていたときの話であったりと、縦横無尽に広がっていきました。国政選挙が近いこともあり、米国の選挙の様子と国内のそれの違いについてのお話もあったりしました。
米国では、選挙前になると各地で集会があるが、そこには必ずと言っていいほど未成年の子どもの姿が一定数以上いる。実際の投票にも子どもをともなって行くことが多い、それは、子どものうちから選挙の仕組みを教え、関心を抱くことを仕向けるためだと話されていました。一方我が国はどうだろうかという疑問の提示です。
そして、そういった自らの経験も踏まえた上で、自らの教育観も交えながら、子どもの感受性を信じ、できるだけ海外に留学させ国際性を身につけることの大切さを語っておられました。
海外にいるからこそ、日本のことがよく分かる。日本にいると日本の異質性に気付かない。そういった国際性を身につけた子どもたちが再び日本に帰ってくることで日本が変わるのだと熱心に説かれていたのが印象的でした。

そう言えば、禁門の変から僅か7年後の明治4年(1871年)。維新を成し遂げた明治政府は遣欧使節団を組織し、彼らを米国、欧州、亜細亜と1年以上かけて回らせます。当時若者であった彼らこそが、後に日本の政治、経済、文化の中心的役割を果たし、日本の国柄を決めたと言ってもいいでしょう。
中学生、高校生の教育問題を考える総会と、春川氏のテーマ、そして蛤御門という場所が妙にリンクした昼下がりの午後でした。

*写真1:下川和馬会長挨拶の様子
*写真2:旧役員への感謝状贈呈 
*写真3.野田清昭事務局長による議事進行
*写真4:春川正明氏講演の様子と春川氏のメッセージ。講演の後、平安学園生徒にメッセージを頂けないでしょうかとお願いしたところ快く引き受けてくださいました。

平成24年度平安会会長 木脇和政

平安学園 校友関係物故者追悼法要 2012年12月10日(月)18時46分

本日は、本願寺御影堂にて、「平安学園 校友関係物故者追悼法要」がありました。
保護者会会長として参列しご焼香して参りました。
学園からは高校一年生の生徒らが代表して参列したようです。

追悼法要は、今年は少し遅かったのですが、だいたい毎年この季節に行われます。

平安学園校友関係者には生徒らの家族も含まれます。
今年亡くなった方々の一覧に生徒らの家族が含まれているのを見ると、私も保護者の一員として胸の痛みを覚えないわけにはいきません。僅か十代で受け止めるにはあまりに大きな悲しみは、私たちには感じることができても癒やす力は到底ありません。

そういうこともあってでしょうか、追悼法要の講話では燧土校長先生が、仏教の「愛別離苦」という言葉の意味からお話を始められました。

法要で唱和された「み仏に抱かれて」という仏教賛歌をもとに、生徒にも分かりやすい形でお話になり、「…それが、いのちを大切にし、先に逝かれた方々に応える私の生き方であったことに気づくことになるのです。」と締めくくられていました。

参列していたのは高校一年生です。人生経験は短く、それほど多くの別れを経験してはいないでしょうが、若いが故に感受性は強く、別れの辛さ、悲しさは大人以上に感じているのではないかと思います。
先生のお話は、そのような人生につきまとう悲しみについて述べられると共に、しかしそれをしっかり乗り越えていくことことそが、亡き方のご遺徳を偲ぶことになるのだという力強いメッセージであったように感じました。

最後に恩徳讃が唱和されて、法要は終了いたしました。
「み仏に抱かれて」は切なく、哀惜を伴うメロディですが、こちらの恩徳讃は清らかで美しく、学園では入学式や卒業式などでも唱和されます。

*追悼法要の様子は高一学年ブログに掲載されています。

平成24年度平安会会長 木脇和政

龍谷総合学園学校保護者会連合会総会開催 2012年11月30日(金)17時14分

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今月29日から30日にかけて、総会が開かれました。
私たち平安会も連合会会員団体として出席してきました。
開催期間は二日間、開催場所が今回は関東地区でしたから、宿泊を伴っての参加です。

7月13日(金)の投稿でお知らせした「龍谷総合学園保護者会連合会近畿ブロック連絡会」は近畿版ですが、これはその全国版になります。

龍谷総合学園加盟校として全国71校の保護者会が一同に会するわけです。
年に一度の大きな、そして重要な大会と言えると思います。

総会は、まず築地本願寺のお堂内で開催されました。
写真を見て頂ければおわかりのように、まさにお寺の本堂です。
古代インド風建築の築地本願寺は建築物としても有名で観光客も多くつめかけるところです。私たちが本堂内で総会を開いているときにも、観光客がその後ろで見学されているのはご愛敬でした。

この建物の設計者は、東京丸の内駅舎の再建で再び脚光を浴びている辰野金吾の直弟子である伊藤忠太という方ですが、彼に設計を依頼したのは、大谷探検隊を組織した西本願寺22世宗主・大谷光瑞氏です。
西域探検で大きな功績を残された氏の足跡は、先にご紹介した龍谷ミュージアムに数多く展示されています。何とも、由緒ある、縁ある場所での総会だろうかと感慨にひたっていたのは私だけではないでしょう。

総会の後、「現代日本の教育課題」として武蔵野大学学院長 田中教照先生が講話をされました。
私たち保護者の中には普段からはあまり宗教的な事柄に通じてない者も多く含まれています。
そのような私たちにも分かりやすい形で、先生の講話は進みました。

自然界に法則性を見いだすのが科学、しかし法則性では捉えることができないのが、人間であり、人間社会である。一方で、人間の問題は科学では解決できないにもかかわらず、それを何とか科学で解決しようとしているのが現代社会。そのためにさまざまな問題が起きている。私たちはもう一度考え直さなければならない。

生かされている命への再考が必要であると、宗教者の立場から問題提起と解決が示されたように思いました。
自信はありませんが、私はそのように解釈いたしました。

この総会は、全国から保護者が集まっているので、観光を兼ねながらスケジュールは進んでいきます。次には、龍谷総合学園のグループの一つである、臨海副都心初の総合大学として開設された武蔵野大学を見学させていただきました。今年開設されたばかりの新しいキャンパスはどこも先進的な設備に溢れていましたが特に印象的だったのが環境に配慮した建築であり、構造物であったということです。

二日目は、全体協議会です。この総会には、全体協議会も含まれています。
近畿ブロックで討議されたテーマ「私にとっての宗門校とは」は、私たち近畿ブロック以外でも北海道、関東、中部・北陸、近畿、中国、九州という八つのブロックごとにそれぞれで討議、発表されたわけですが、その内容が全国の場で改めて発表されるのです。
各ブロック代表の発表であるということもあって、内容も濃く、発表者の力の入った話しぶりが特に印象的でした。
今回のテーマは「私にとっての宗門校とは」という少し、一般の方には取っつきにくい、そして難解とも言えるテーマであったというのが各ブロック代表の方々から共通に出てきたテーマへの印象でした。
私も同様の印象ではありますが、だからこそ真剣に思考を巡らし、深く考えることができたのではないかとも思います。
このテーマについては、毎回事務局を初め、関係者の方々は大いに悩まれるようです。安易なテーマでは安易な回答がでてきますし、かといって取っつきにくいテーマでは各ブロックの方々に負担を掛けてしまうことになりますから、テーマの選択はかなり慎重に進められているようです。
来年のテーマが何になるのか、今から楽しみでもあります。

*写真1:築地本願寺本堂内総会の様子
*写真2:武蔵野大学正門の案内(高僧和讃、註釈版580頁)解説はこちらにあります。 
*写真3.全体協議会部屋の外から
*写真4:全体協議会開催前の様子

平安会会長 木脇和政