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御礼 第2回 学校説明会 2016年10月10日(月)16時13分

2016年10月10日(祝)本校講堂におきまして『第2回学校説明会』を開催いたしましたところ、午前10時~(中学受験生対象)約110組、午後1時~(高校受験生対象)約330組の生徒・保護者のみなさまにご来校いただきまして心より御礼申し上げます。

学校長挨拶
 本日は本校の「2017年度入試の学校説明会」に、休日にも関わりませず、たくさんの方にお越しいただきまして誠にありがとうございます。
 さて、明治9(1876)年、滋賀県彦根の地に「金亀(こんき)教校」として創立されました本校も、本年5月21日をもちまして満140歳となりました。創立以来、親鸞聖人のみ教えに基づく心の教育を謳い、宗教的情操の涵養(かんよう)を理想としてきました。
 今年、本校が創立140周年を迎えるにあたり『建学の精神』を広く深く伝えたいとの願いのもとに「平安の願い“三つの大切”」という冊子を作成いたしました。
 私の方からは、その内容の一部を紹介し、本校の教育理念について、少しお話しさせていただきます。
 本校の「建学の精神」は、「浄土真宗の精神」です。浄土真宗の精神とは、生きとし生けるもの全てを迷いから悟りへと転換させたいという阿弥陀仏の誓願に他なりません。この阿弥陀仏の願いに生かされ、真実の道を歩まれた親鸞聖人の生き方に学び、「真実を求め、真実に生き、真実を顕かにする」ことのできる人間を育てます。
 このことを実現するための日常の心得として「ことばを大切に・じかんを大切に・いのちを大切に」という3つの「大切」を掲げています。これらはみな、建学の精神あってこその心であり、生き方です。
 それでは、今日は「ことばを大切に」について、記しております内容を1つご紹介いたします。

 ひとつのことばで けんかして
 ひとつのことばで なかなおり
 ひとつのことばで 頭が下がり
 ひとつのことばで 心が痛む
 ひとつのことばで 楽しく笑い
 ひとつのことばで 泣かされる
 ひとつのことばは それぞれに
 ひとつの心を 持っている
 きれいなことばは きれいな心
 やさしいことばは やさしい心
 ひとつのことばを 大切に
 ひとつのことばを 美しく (「ひとつのことば」)

 詩人の北原白秋さんが作ったとされる「ひとつのことば」という詩です。みなさんは、家族の人たちをはじめ、学校の先生や友だちと会話をするとき、きちんと言葉を選んで使っていますか。この詩で言われているように、自分が発したひとつの言葉で、相手とけんかになることがあります。しかし、相手が親しい関係であれば、「ごめんね」の一言でなかなおりすることができます。それだけ口から発せられる言葉の力は大きく、ひとつの言葉であっても、相手を笑わせ喜ばせることもできれば、泣かせ悲しませてしまうこともあるのです。
 お釈迦さまは、次のようにお説きになりました。

 人が生まれたときには、実に口の中に斧(おの)が生じている。愚者(ぐしゃ)は悪口を言って、その斧によって自分を斬り割くのである。 (『ブッダのことば』)

 「口の中に斧がある」というのは、言葉のことを指しています。相手が嫌がるような悪口を言うことによって、言葉という見えない斧が自分の心をも傷つけているということです。それは相手の心も傷つけることになり、どれだけ言葉の力が大きいかがわかります。普段から汚い言葉や乱暴な言葉を使わないように意識することを心がければ、まわりの人の心も自分自身の心も傷つかずにすむのではないでしょうか。
 人と会話をするときは「正確な言葉」を使い、思いやりのある心で「やさしい言葉」をかけ、「ていねいな言葉」を使う。平安では「建学の精神」のもと、この3つのキーワードを大切にしています。
 これらのキーワードを心に留めて、日々の生活の中で相手を思いやる気持ちを大切に、たくさんの友だちと良い関係を作っていってください。

 と記しています。これから大人の階段を一段一段登っていくみなさんへ。どうか、心が喜ぶ素敵な言葉を使ってください。優しい思いやり溢れる言葉を、口にしてください。言葉には、自分を幸せに導く素晴らしい力があります。
 それでは最後に、龍谷大平安の願い「ことば・じかん・いのちを大切に」をまとめておきます。
 「ことば」は「南無阿弥陀仏」とお名号を称えることによって、阿弥陀さまから「必ず救い取るぞ」と呼び掛けられ、誰もが仏さまに願われた存在であることに気付かされること、他人への思いやりの形が言葉で表れます。
 「じかん」は「諸行無常」という言葉があるように、ものごとは時々刻々と移りゆき、必ず過ぎてしまうものです。生きている今を大切にしてほしいという思いを込めています。
 「いのち」は、阿弥陀さまからの預かりものです。阿弥陀さまの願いのかけられた尊い「いのち」と思えた時、仏さまを悲しませない生き方をしようと考えるようになるのです。だからこそ大切にしてほしいというのが龍谷大平安の願いです。
 こうした心の教育を教育の根幹に据えて、進学校化に向けての教育改革も着実に進めております。今後も今までにもまして、進化させ、しっかりと充実させていきたいと思っております。
 本日は、お忙しい中、お越しくださいまして誠にありがとうございます。