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高等学校終業式を挙行! 2019年03月11日(月)09時06分

3月8日(金)、高等学校終業式を挙行いたしました。
当日は、ご本尊への合掌・礼拝、「さんだんのうた」、お念仏に続いて校長よりの式辞、『平安保護者会賞』の授与、そして校歌斉唱と「恩徳讃」で閉式といたしました。

この日は、故 竹中 育枝 先生(保健体育科専任教員、バドミントンクラブ顧問)の通夜当日で、生徒の皆さんにこれをお伝えしなければならない日でもありました。

平安保護者会賞の受賞者は、次のとおりです。
チアダンス部     15名
フェンシング部    11名
剣道部        7名
軟式野球部      18名
柔道部        8名
卓球部        15名
陸上競技部      2名
ゴルフ同好会     1名
吹奏楽部       67名
バドミントン部    1名
競技かるた部     2名
書道部        3名
硬式野球部      18名
受賞者を代表して、チアダンス部の 前田 穂波 さんに表彰状を手渡しいたしました。

なお、この春休み中に
・・・フェンシング部
・・・チアダンス部
・・・卓球部(男子・女子)
・・・柔道部
・・・競技かるた部
・・・硬式野球部
が、全国大会、センバツ大会に出場いたします。
ご声援、ご支援の程、よろしくお願いいたします。

高等学校終業式に当たっての校長式辞は、次のとおりです。

 おはようございます。
 学年の最期を締めくくる終業式ではありますが、皆さんには残念な報告をしなければなりません。
 すでに承知の皆さんも多いかとは思いますが、保健体育科、バドミントンクラブ顧問の竹中(たけなか)育枝(やすえ)先生が、一昨日、3月6日に往生浄土の素懐をお遂げになりました。まだ、45歳の若さでありました。
写真 竹中先生は、本校にご着任いただいて7年、中学から始められたバトミントン競技では、京都府を代表する名選手のお一人として、インカレ大会や国民体育大会で大活躍をされました。現役選手引退後も京都府バドミントン協会や京都府高体連バドミントン専門部で選手強化、競技普及に大きく尽力されているところでした。
 先生は、昨年の秋ごろから体調を崩され、入退院をくりかえされておりましたが、本年の1月にはいったん体調を回復され、1月11日(金)の中学生仏参において、今から思えば最後となるご講話をいただいておりました。そのお話の内容は、非常に含蓄に富んだもので、学年の締め括りにあたる終業式に望む皆さんには大きな教訓となるものですので、あらためてご紹介をさせていただきます。
 竹中先生が毎年お正月にお参りされていたお寺で、ある年、住職さんから次のような問いかけをされたそうです。それは
「なぜ竹はあんなに細いのに、真っ直ぐ高く伸びることができるのか?」
というものでした。考えめぐらせ答に窮している先生に、そのご住職は、
「それは「節」というものがあるからだヨ!」
とお答えになったそうです。
 物事の区切りのことを「節目」とも言います。竹は節を備えることで、あんなに細いのにその背丈を高く伸ばすことができる。人も漫然と時を過ごすのではなく、区切りの時期を自らの「節目」と考えて、過ぎた時間の自らをしっかりと省みて、これからの時間が自分自身に必ず有意義な時間となるよう志を新たにする、それを繰り返せば、例え細身でありながらも節目の自省と志を将に「節」として、しなやかに、でも強靭に高く高く伸び続けることができるでしょう。
 このようなお話でした。
今日は、学年の区切りとなる終業式、皆さんも、竹中先生のご講話のとおり、この終業式が過ぎた1年を反省し、学年が一つ進む4月からの1年に新たな志を立てて、大きく高く成長していっていただきたいと思います。
 本当にご立派な、そして精一杯努力の人生を歩まれた 竹中育枝 先生に、もう一度心からの感謝を表わし、これからも私たちを教え導いてくださることを念じて、合掌・礼拝を行いたいと思います。
 起立をしてください。
 合掌
 礼拝
 お座りください。
ありがとうございました。

 あらためまして、お念仏申し上げます。