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平成26(2014)年度 前期始業式(高校) 2014年04月10日(木)17時00分

※前期始業式に先立ち、この度の第86回選抜高等学校野球大会におきまして本校応援団が「優秀賞」を受賞いたしましたので、毎日新聞社京都支局長から生徒会長に盾が授与されました。

学校長式辞

 みなさん、おはようございます。
 3月10日の終業式のあと、クリエイト・プログレスのみなさんには、小雪の舞うたいへん寒い中、新しく完成したグラウンドの人工芝の上で「人文字」を作り、毎日新聞社がヘリコプターから空撮をしてくれました。人文字の図案は、本校の校章と野球のボールを形づくりました。校章の由来については、みなさんの生徒手帳P4に記載しておりますので、改めて確認をしておいてください。ご協力ありがとうございました。
 翌日から全体としては春期休暇に入ったわけですが、プログレスコースは3月17日~29日まで春期講習が行われました。その間にも甲子園の試合が入ってきて大変だったと思います。また、選抜大会・全国大会に出場されました、フェンシング・剣道・卓球・チアダンスの4クラブにおかれましても、全国の舞台での戦いお疲れ様でした。この中で、フェンシング部と剣道部がベスト8という成績をあげてくれました。あとはインターハイでの更なる飛躍を楽しみにしています。そして、第86回選抜高等学校野球大会に2年連続
38回目、春夏通算70回目の出場を果たした硬式野球部は、みなさんご存じのように、京都勢としては京都一商(現西京高)が昭和23年に優勝して以来、実に66年ぶり2度目の全国制覇を成し遂げてくれました。
 みなさんは「えっ」と思うかもしれませんが、平安は春の選抜大会に38回も出場していますが、ベスト4が最高の成績で、しかも、それは40年前の昭和49年のことだったのです。夏の選手権は32回出場していて、昭和13年・26年・31年と3回の全国制覇がありますが、そこから数えても、58年ぶりに手にした日本一ということになります。春夏通算70回という全国最多出場を果たしている「平安」でさえも、今回が4度目の優勝なのであります。これだけ見ても、全国での優勝や準優勝はおろか、ベスト4やベスト8に入るということがどれだけ難しいかということがわかるでしょう。
 私は、光栄にも試合直後の三塁側龍谷大平安ダッグアウトに入れていただきました。私が、まず目にしたのは、整然と並んだグラブ・手袋・バットケースなど、個人のセカンドバッグに至るまで、それこそ一糸乱れず整然と並べられていることです。本校の硬式野球部は、選手であること以前に、しっかりと人間教育がなされていることの表れだと感心しました。
 さらには、各試合後のインタビューで、河合主将をはじめ選手たちの口から飛び出す言葉は、常に「支え」「お陰さま」「感謝」でありました。こういった言葉が自然に口から出ることこそ、親鸞聖人のみ教えを建学の精神とする「龍谷大平安」に学ぶ意義をしっかりと示してくれました。
 その硬式野球部と一体となって熱い応援を繰り広げてくれた全校生徒のみなさんを私は誇りに思います。本当に感動をありがとうございました。
 いずれにしましても慌ただしい束の間の春休みだったと思います。
 さて、本日より平成26年(2014)年度がスタートいたします。今春427名の新入生を迎えて高校生が1417名ということになります。先日の入学式で、私が式辞としてお話しした内容は、みなさんの昨年度(2013)の生徒手帳に私の書をしたためさせていただいていますが、『遍照(へんじょう)』という言葉についてです。『遍照』とは、あたりくまなく照らすこと。特に、仏の法身(ほつしん)の光明があまねく世界を照らすこと。という意味になります。難しいかと思いますが、仏さまは常に私たちを照らしてくださっているということです。
 では「阿弥陀さまの光にいつも照らされている」とは、どういうことか考えてみましょう。

 《中略》入学式の式辞に掲載しておりますので省略します

 最後に、今年度の学校生活の重点目標を「規律と統制」としました。少し堅く感じるかもしれませんが、別な言い方をすれば「ルールとマナー」とも言えるでしょう。みなさんは、生徒手帳『生徒心得』の礼節のところを今一度読み返し、「決められていることはきっちりと守るということ、常に相手の気持ちにたってものを考え行動するということ」を実践してください。こうした自覚が「こころの知性(EQ)」を磨き、人間力を高めていくのですよ。
 新年度の始まりに当たり、みなさんに私からのお願いを申して式辞といたします。