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2021(令和3)年4月 今月の聖語・言葉について 2021年04月01日(木)10時00分

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今月の聖語・言葉を紹介します・

今月の聖語 ・・・ 正門聖語板
今月の言葉 ・・・ 教室掲示

【今月の聖語】
つくべき縁あればともない はなるべき縁あればはなる 『歎異抄』

 新年度を迎えました。まずは新入生のみなさんご入学おめでとうございます。これからスターとする平安での新たな学校生活に期待と不安を抱きながら入学式を迎えたことだと思います。在校生のみなさんも学年が変わり、それぞれの目標に向けて、気持ちも高まっていることだと思います。
 さて、今月の言葉は『歎異抄』に書かれているお言葉です。年度という大きな節目を迎え、三月は別れ(はなるべき縁)があり、そして四月からはまた新たな出遇い(つくべき縁)が待っていることだと思います。別れというと、少し寂しい気持ちにもなりますが、これまでの出遇ってきた人との繋がりが無くなる訳ではないはずです。仲良くしていた友人や今まで支えてくれた人との繋がりが、逆に強くなることもあるはずです。
いよいよ新生活が始まります。不思議な縁で同じクラスになり、こうして机を並べることになりました。ご縁を感じながら少しずつ新たな関係性を築いていきたいですね。
 
【今月の言葉】
戦いで百万の敵に勝つよりも ひとりの自己に克つひとが まことの最上の勝利者よ。  『ダンマパダ』

 日常生活において、勉強やクラブ活動などで自分との戦いを試される場面はたくさんあると思います。そのなかで、人と比べて優越感や劣等感を感じて、喜んだり悩んだりしているのが私たちなのかも知れません。
しかし、本当に大切なことは、「自分自身に克つ」ことなのだと釈尊は教えます。元メジャーリーガーで活躍されたイチロー選手も「人に勝つという価値観では野球をやっていない」と述べられています。もちろん、時として互いに高め合うことの出来る仲間の存在も必要だと思います。ですが、最後は自分との戦いに尽きるのではないでしょうか。つい誰かと比較しがちですが、まず自分自身の目標やすべきことにどれだけ向き合うことが出来ているか問うべきでしょう。最大のライバルは自分の外にあるのではなく、自分自身なのだと改めて教えられる言葉だと思います。
新年度を迎えるにあたり。教訓となる釈尊のお言葉だと思います。一度自分自身を振り返ってみてください。