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2022(令和4)年3月 御命日法要について 2022年03月16日(水)09時00分

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私たちのちかい  一、自分の殻(から)に閉じこもることなく
           穏(おだ)やかな顔と優しい言葉を大切にします
           微笑(ほほえ)み語りかける仏さまのように
         一、むさぼり、いかり、おろかさに流されず
           しなやかな心と振る舞いを心がけます
           心安らかな仏さまのように
         一、自分だけを大事にすることなく
           人と喜びや悲しみを分かち合います
           慈悲(じひ)に満ちみちた仏さまのように
         一、生かされていることに気づき
           日々に精一杯(せいいっぱい)つとめます
          人びとの救いに尽くす仏さまのように

 朝夕必ずお仏壇にお参りをしているという友人(僧侶ではない)の家を訪ねた時だった。「お仏壇は亡き母が求めたもので、正信偈などのおつとめを私につないでくれたのは、母の朝夕の『さあ、まいるで』の言葉だった」と話してくれた。その彼が今は娘と孫にそれをつないでいる。「形は心をつくり、心は形をあらわす」ということばが浮かんだ。衣服を整えれば心もそれに伴う。また、敬う心があれば、ことばや態度にあらわれる。それなのに、形と心を分離させて、心こそ大事だからと形を無視したり、逆に心よりも形を重んずべきということがある。これは、物を一つの方向からのみで見ようとすることに似ている。
 仏典に、仏弟子の舎利弗(しゃりほつ)と目連(もくれん)が過去世に絵師だった頃、宮殿で絵を描いたという話がある。出来栄えを見にきた王さまが、舎利弗のほうの壁に一筆も描かれていないことに機嫌を悪くした。しかし、2、3歩下がって見てくださいという声に従い、下がって見てみると、何とも言えない趣きの絵が王さまの目に入ってきた、というのである。少し角度を変えただけで見えるものが大きく違ってくるのである。一つの方向からのみで判断したり、評価すべきではないということだ。形も心も、どちらも大切に扱わなければならない。形あっての心、心あっての形ということである。友人の姿を見て、母からのお仏壇を通して、母の心が彼に伝わっていると感じた。形と心を次の世代に伝える友人に頭が下がった。

「2022(令和 4)年 3 月 1 日(火曜日)本願寺新報『赤光白光』より」

3月 御命日法要
○ 日時 3 月 16 日(水)16 時 00 分~
○ 場所 ※講堂(密を避けるため礼拝堂から講堂に変更しておつとめいたします)
○ 法話 ※勤行(讃仏偈)のみ


◆2022 年(令和 4 年)3 月 1 日発行『本願寺新報』の第1面には、「つながりを深めたい」と題して
「ハワイ開教区『3C 目指し新聞創刊』」の記事が掲載されていましたのでご紹介いたします。あわせて、開教区紙「KaLeoKāhea(カレカーヘア)」を添付いたします。ハワイ開教区(松本エリック開教総長)は昨年 11 月、開教区紙「KaLeoKāhea」を創刊、アメリカ・ハワイ州にある全 33 寺院のメンバー(門信徒)に配布した。今後は年 4 回発行していく。タイトルはハワイ語、英訳すると「The Calling Voice」。同開教区の玉本ウォーレン理事長は「阿
弥陀さまのよび声という意味合い。新聞を通してハワイ教団とメンバー1 人 1 人とのつながりが深まり、み教えが広まることを願って」と話す。紙面はアメリカの一般紙と同サイズ(約 54 ㌢×約 28 ㌢)で 8 ページ建て。創刊号には、松本開教総長、玉本理事長の挨拶、仏教青年会活動、仏教婦人会の交換学生プログラム、マカワオ本願寺の盆踊りでメンバーが寺院活動費のために行う食事販売、宗門校の高校(パシフィック・ブディスト・アカデミー)の紹介など、メンバーに開教本部や各地の寺院のさまざまな取り組みを知ってもらおうと、盛りだくさんの内容を掲載する 発刊のきっかけは 2019 年、当時の当山パイパー理事長が退任前、「今日のハワイ開教区があるのは、先人のご苦労のおかげ。仏法が生活に溶け込み、お念仏を喜んだ先人のように、今のメンバーも自覚を持ち、寺院のサポートを継続してほしい。そのために、自分のお寺だけでなく、ほかのお寺のことも知ってもらうことが大切。情報交換は開教区の活性化につながる」と、松本開教総長に広報誌の発刊を要望した。この思いを引き継いだ玉本理事長は、松本開教総長を編集長に、開教使、メンバーとともに 6 人で構成する編集委員会を立ち上げた。メンバー向けの開教区報を発行する北米開教区から、情報の集め方や紙面の作り方などを学び、何度も編集会議を重ね、創刊にこぎ着けた。松本開教総長は「新聞の目的は 3 つの〝C〟にある。Communication(コミュニケーション)〔対話〕、Connection(コネクション)〔つながり〕、Compassion(コンパッション)〔慈悲〕で、開教区全体のコミュニケーションの向上と、一つの組織としてお互いにつながりあっているという一体感、そして、新聞を通して阿弥陀さまのお慈悲を感じてもらいたい」と期待を込める。

「2022(令和 4)年 3 月 1 日(火曜日)本願寺新報より」


※ Pacific Buddhist Academy(PBA)と平安学園(現学校法人龍谷大学)の間において、2005(平成 17)年 5 月 19 日に『交流プログラムに関する覚書』が交わされている。
・親鸞聖人の教えを共有する Pacific Buddhist Academy 及び平安学園が、その建学の精神に基づいて生徒の交換留学に尽力することとし、(中略)それぞれの社会や文化の違いを超えて、相互理解を深め、浄土真宗の精神に基づき世界平和に貢献できる青年を育成することを目的とする。*1.基本構想より抜粋
・(前略)語学研修を積極的に進め、生徒はもちろん、教職員・保護者の相互交流を深める、(以下省略)*2.両校及び宗門の役割より抜粋

「Pacific Buddhist Academy and Heian High School Exchange Program-Agreement」
より