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2022(令和4)年4月 今月の聖語・言葉について 2022年04月01日(金)12時00分

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今月の聖語・言葉を紹介します。

今月の聖語 ・・・ 正門聖語板
今月の言葉 ・・・ 教室掲示

【今月の聖語】
青色青光 黄色黄光 赤色赤光 白色白光  『仏説阿弥陀経』

 今月の聖語は、『仏説阿弥陀経』というお経に説かれている言葉です。浄土というさとりの世界に咲く蓮の花を示した内容で、「池の中の蓮華といえば、その大きさはまるで車輪のようで、青い花からは青い光、黄色の花からは黄色の光、赤い花からは赤い光、白い花からは白い光が放たれ、それぞれが神秘的で香ばしく咲いています」と述べられています。これはすべてのものが、それぞれの色に光り輝いていることを表しています。みなさんもすでに目にしたことがあるかもしれませんが、金子みすずさんの「わたしと小鳥とすずと」という詩にも「みんなちがってみんないい」と述べられています。
 これらの言葉から、私たちも人それぞれ異なる個性を持っており、それぞれが光り輝く存在だと改めて気付かされると思います。新年度を迎え、新しい環境での学校生活がスタートします。クラスでも新たな人との出会いがあることでしょう。今月の聖語に示されるように、人それぞれ異なる個性を互いに認め合い、受け入れ合い、自他共に輝いていけるような関係を築いていきたいですね。

【今月の言葉】
人間で大事なのは心であり、言葉はその心の生の声  山本空外

 ある詩の一部を紹介します。
  「心」は誰にも見えないけれど、「心づかい」は見える。
  「思い」は見えないけれど、「思いやり」は誰にでも見える。
これは宮澤章二という詩人が書かれたものです。今から十一年前、東日本大震災後にテレビで流れていた公共広告機構のCMで紹介されていました。
 確かに心は目に見えません。大事なものだとわかっていてもコロコロと変化するもので、なかなか掴みどころがありません。ただ、今月の言葉では「言葉」で、紹介した宮澤章二さんの詩では「心づかい」や「思いやり」という行為に心のあり様が表れてくることが述べられています。
 日々の学校生活の中でも自分の言葉と行為、そして心と向き合って過ごしてください。平安では「三つの大切」の一つに「言葉を大切に」を掲げています。言葉を大切にすることは、あなた自身の心を整えることにもつながるでしょう。日常のふとしたときに自分自身を振り返ってみてください。