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2022(令和4)年11月 今月の聖語・言葉について 2022年11月01日(火)10時00分

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今月の聖語・言葉を紹介します。

今月の聖語 ・・・ 正門聖語板
今月の言葉 ・・・ 教室掲示

【今月の聖語】
宮商和して自然なり  親鸞聖人

「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド♪」 
 おなじみの西洋七音階に対して、古来から日本のお経や雅楽では、「宮・商・角・微・羽」の東洋五音階を用います。その中でも、「宮」と「商」の二つの音は、ぶつかり合って聞こえる不協和音の関係で、西洋音階でいうドとレのような隣り合う音です。
 聖人は今月の聖語を通して、お浄土の世界では、その不協和音が調和していくと示してくださいました。自分の音も相手の音も、ぶつかり合うことなく響き合っていくということです。それを「自然なり」と示されました。
 日頃の学校生活の中で、時にはぶつかり合い、「不協和音」が出てしまうこともまったくないとは言えないでしょう。
 互いを認め合うべきだと分かっているつもりが、いざ「自分が正しい」と思い込むと、なかなか譲れません。そうしたこの私のあり方を見抜き、放っておけないと立ち上がられたのが阿弥陀さまです。阿弥陀さまのお浄土からメッセージに耳を傾けてみませんか。

【今月の言葉】
やれなかった やらなかった どっちかな      相田みつを

「どうせ自分には無理」「時間がない」「誰かが反対する」
私たちは何かに挑戦しようとするとき、往々にして失敗を恐れ、「やらない」という選択をしがちです。
しかし、もし挑戦する気持ちが少しでもあれば、何か一つでも自分にできることはあります。多くの場合、できることがないわけではなく、やろうとしないだけなのです。  
今月の言葉は、やろうとしなかった、すなわち「やらなかった」過去の自分に対して厳しく自省を促す言葉だと味わうことができます。その自省の先にこそ、本当の意味での挑戦の第一歩が期待できるのではないでしょうか。

合掌