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2022(令和4)年12月 御命日法要について 2022年12月13日(火)08時00分

私たちのちかい  一、自分の殻に閉じこもることなく
           穏やかな顔と優しい言葉を大切にします
           微笑(ほほえ)み語りかける仏さまのように
         一、むさぼり、いかり、おろかさに流されず
           しなやかな心と振る舞いを心がけます
           心安らかな仏さまのように
         一、自分だけを大事にすることなく
           人と喜びや悲しみを分かち合います
           慈悲に満ちみちた仏さまのように
         一、生かされていることに気づき
           日々に精一杯つとめます
          人びとの救いに尽くす仏さまのように

 すっかりと山々が紅葉している。そこに太陽の光が当たるとさらに美しい。全山燃えるようだという表現があるほどだ。その太陽の光の散乱で赤く美しくなる現象が夕焼けだ。太陽の光の美しさを表現する「燃」と「焼」の2文字。「燃焼」という一つの熟語があるように、2文字の表現は同じ意味のようにも思えるが、微妙な違いがあり、全く重なるわけではない。光の美しさを表現した2つの言葉はそれぞれが必要である。同様に水が器から流れ出ることを指す表現でよく使われる「こぼれる」と「あふれる」もそうである。同じような意味ではあるが、2つには違いがある。そして、どちらの言葉も必要なのである。園児たちがよく歌っている童謡に「チューリップ」がある。「さいた さいた チューリップの花が ならんだ ならんだ あか しろ きいろ」という歌詞は、チューリップの花には変わりはないが、「あか」「しろ」「きいろ」という色の違いが歌われている。同じ花でも違いがあるということを認めて、そして、最後の歌詞となる。「どの花見ても きれいだな」。同じようではあるが、全く重なるわけではないのは私たち人間も同じ。全てが同じようになるのではなく、いろんな違いがあっていいと、互いの違いを認め合うことが大切である。仏さまの目線は「チューリップ」の歌と同じ「どの花見ても きれいだな」である。1人1人がそれぞれに輝いている世界を仏さまは教えてくださっている。

「2022(令和4)年12月1日(木曜日)本願寺新報『赤光白光』より」

青色(しょうしき)青光(しょうこう)・黄色(おうしき)黄光(おうこう)・赤色(しゃくしき)赤光(しゃっこう)・白色(びゃくしき)白光(びゃっこう) 『仏説阿弥陀経』


12月 御命日法要
○ 日時 12月13日(火)13時~
○ 場所 礼拝堂
○ 勤行 正信念仏偈
○ 法話 野田 茜 師(浄土真宗本願寺派布教使)