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2024(令和6)年1月 今月の聖語・言葉について 2024年01月01日(月)09時00分

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今月の聖語 ・・・ 正門聖語板
今月の言葉 ・・・ 教室掲示今月の聖語

【今月の聖語】
他人に教えるとおりに、自分でも行なえ。
自分をよくととのえた人こそ、他人をととのえるであろう。 『ダンマパダ』

 日常生活の中で「こうした方がよい」、「これはやめたほうがよい」など、周囲の人に対してついつい口を出してしまうことはないでしょうか。人のことはよく見えますが、肝心の自分のことと言えば・・・意外と気づかないことが多いかも知れません。つい口が先行してしまいがちですが、言っている自分自身がしっかりと実行できいなければ言葉に説得力もありませんね。
  しかしながら、自分自身の言行を整えるということは非常に難しいことでもあると思います。釈尊も、この「今月の聖語」の続きで「自己は実に制し難い」と述べられています。そのような「制し難い自己」であることをしっかりと自覚した上で、日々の言動に厳しく向き合うことが大切なことだと思います。
新年を迎えました。改めて自分自身の言動を振り返りつつ、これからの日常生活でこの聖語を心に留め過ごしてもらえたらと思います。

【今月の言葉】
願はくは深く無常を念じて、いたづらに後悔を貽(のこ)すことなかれ。『教行信証』

いよいよ二〇二四年がスタートしました。新しい年をみなさんはどのような心境で迎えたでしょうか。「一年の計は元旦にあり」という言葉があるように、勉強のこと、クラブ活動のことなど、昨年の反省を踏まえ、新たな目標に向けて気持ちを引き締めていることだと思います。
 今月の言葉に述べられているように、仏教では「無常」を説きます。「無常」とは仏教で中心となる教えの一つで、すべては移り変わっていくことを意味します。私たちは後戻りができない、最初で最後の貴重な時間を日々過ごしています。もっと勉強しておけば・・・、もっと部活の練習を真面目にしておけば・・・等の後悔を残すことなく、今年も自分の目標に向けて精一杯コツコツと積み上げていきましょう。
 何事も節目が大切です。気持ちを新たに二〇二四年も精進していきましょう。