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仏参 2016年02月26日(金)10時08分

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本日は今年度最後の仏参が行われました。講師として浄土真宗の布教使である南條了瑛先生がお越しくださいました。
人生にはどうしても上手く行かないことがあります。いくらがんばってもどうしようもないことにぶつかったとき、人はどうすればよいのでしょうか。そのようにお話を切り出された先生は、ご自分の人生での苦難を引き合いに南無阿弥陀仏とはすなわち困っている人を「放っておけない」仏様であるとおっしゃいました。
南條先生は以前、アメリカのバークレイというところで1年間、英語で仏教を学ぼうと志し渡米なさいました。しかし、現地での生活は楽ではありません。学校で学ぶ前に、現地でクラスメートが話していることもわからず、孤独感や無力感に苛まれたそうです。そんな時、一人の方が助けの手を差し伸べてくださいました。シバタさんとおっしゃる日系アメリカ人の僧侶でした。彼女は孤独に悩んでいた南條先生に対し、親切に接してくれました。あまりに親切にしてくれるので、南條先生は「なぜ?」とたずねてみたそうです。返ってきた答えは「異国の地、慣れない文化の中で苦しんでいるあなたをただ『放っておけなかった』からだ」という答えが返ってきました。彼女自身、日系人とは言えアメリカ生まれのアメリカ育ちで全く日本語は話せないながら浄土真宗の僧侶として生きていく中で、自分のルーツであったりを考え孤独感を感じていたのかも知れないと南條先生は考えました。
阿弥陀様とはすなわち、困っている人を見て放っておけず、いつでもそばでじっと見守ってくれている、そんな仏様である。あなたの痛みは阿弥陀様自身の痛みとして一緒に苦しんでくださる、そのような存在なのではないでしょうか。