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1/27 講堂仏参 2025年01月27日(月)13時05分

 本日の仏参講話は、学年部長の森本先生でした。「人生、しんどい時は上り坂 楽な時はくだり坂」という言葉を最初に挙げられ、ご自身の中学・高校時代のことをお話されました。

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 中学時代は一言でいうと「貧困」で、貧困生活の中で公立高校受験に失敗というつらい経験をされました。結局、併願で合格された私学の高校に通い、授業が終わった後はバイトに明け暮れたそうです。そして、授業料(分割払い)や定期代の工面をされ、勉強は隙間の時間をされていました。あるとき、森本先生は「このままで終わりたくない、絶対大学に行ってやる」という強い思いを抱き、自分の経済状況でも働きながら通える国立大学を探され、大阪外国語大学(2007年に大阪大学と統合)に進学されました。授業のレベルがとても高く、働くことを重視して一度休学されますが、「やっぱりここままでは終わりたくない、勉強したい」と復学され、無事に大学を卒業されました。
 
 最初に挙げられた言葉は、ドイツの思想家であるフリードリヒ・フォン・シラーさんの「苦しい時が登り坂」というお言葉です。人生を登山に例えられた内容で、森本先生はこの言葉に出あわれ、「これが人生の上り坂だったんだろう」と学生時代を振りかえられました。最後に、聞いている生徒たちに対して、「しんどいときは逃げないで、この言葉を思い出してほしい。そして、自分のやりたいことができているということは、とても幸せなことだということを忘れないでください」と、メッセージを伝えられました。