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11月16日(水)仏参 2022年11月16日(水)14時47分

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本日は、1年10組担任、国語科の高山卓先生からご法話をいただきました。
 先生は、冒頭、「古典が好きな人、手を挙げてください」と呼びかけられました。残念ながら、わずかな生徒が手を挙げただけでした。先生は、「当然のこと、予想通りだ」とおっしゃいました。「文法はむずかしいし、内容も今どきのことじゃない・・ 好きになれないのも無理はない」とおっしゃいました。
 次に「SDGs」についてたずねられました。「SDGsを知っている人」の呼びかけには、ほぼ全員の手が上がり、「その原則は?」に対して、10組の人が「誰一人取り残さない、ということです」と返答。高山先生は、SDGsに挙げられている諸問題が一気に加速したのは、日本については明治時代、つまり、近代資本主義の発達、生活の便利さの追求が始まったときだ、と指摘されました。ということは、SDGsを実現するためにも、明治時代以前のことも知り、そこから学ばなければならない、そのためにも古典を学ぶのだ、とおっしゃいました。
 また、私たちがこの学校で日々触れている仏教も明治時代以前から日本に根付いたものの一つ。「誰一人取り残さない」という想いは、仏教の教えそのものです。その実現のためにも仏教を学ぶ必要がある、とおっしゃいました。
 古典を学ぶ意義、仏教を学ぶ意義について考えるとともに、誰一人取り残されることのない社会の実現に向けて、私たちがなすべきことについて考えさせていただきました。