HEIAN BLOG 高1学年 BLOG

記事一覧

仏参風景「村上先生」 2016年11月09日(水)11時27分

ファイル 665-1.jpgファイル 665-2.jpgファイル 665-3.jpg

11月9日(水) 村上先生
 本日の仏参は学年部長の村上先生でした。教員生活の中で思い出される生徒達のこと,彼らが教えてくれたこと,つまり「ひとりひとりの中に仏が居るということ。」について話されました。
…今年,在職28年目になる。いろいろなことができる者やできない者,まじめな者やそうでない者,しっかりした対応ができる者やできない者など多くの生徒達と接してきた。その中でまずは「むちゃくちゃな生徒」の場合のお話です。彼は留年をしたために,クラスの中では1才年上という存在。物事にいらだち,何かと問題を起こしがちであった。あるとき家庭訪問をすると,彼はエプロン姿で弟妹のための夕食を作っている最中であった。意外な一面,弟妹を思う姿,そして自分に対する礼を尽くす姿に,本人に対する思いを新たにせざるを得なかった。そして彼の中には「しっかりと仏が居ることがわかった。」
次は「まじめで一途な生徒」の場合です。一流大学の薬学部を卒業後,製薬会社に勤めた。上司の方が彼の結婚式で『彼は仕事が遅い…』と意外なことを言い始めた。その方が彼の様子を確認してみた。『動物実験で解剖する際,始める前と終了後に必ずその動物に合掌をしている姿を見た。遅くなる理由が分かった。その後は「仕事が遅い」と他から指摘されることに,誇りを持つことができた。』ということである。この彼にも,「心の中に仏が居る」証拠だと思った。
たった2つの例ではありますが,皆さんも自分自身の中に「仏がいる」ということを感じることができるか,考えてみてください。