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仏参風景「中村先生」 2017年02月08日(水)10時39分

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2月8日(水) 中村先生
 本日の仏参は8組副担任の中村先生でした。
継続することの意味について話をされました。…今週末には高校入試がある。皆さんも必死で頑張っていた記憶があると思う。この1年間に多くの出来事があり,皆さんは勉強や部活動を続けてきたと思う。そんな中で皆さんは微妙に変化をしてきていないだろうか。
私の高校時代,ちょうどこの時期の模試で自分の中で一番の成績を記録した記憶がある。そのことで自信を持ったのはよいのだが,微妙な気の緩みが生まれてしまっていた。遊ぶ時間が増え,興味関心事に変化が生じたのだろう。このような自分の気の緩みに気付いたのは,かなりの時間が過ぎた頃だった。
ある映画のワンシーンに興味深いことがあった。【主人公が毎朝,街角の同じ場所で写真を撮り続け,14年間で5000枚もの写真になった。それを見る友人。最初は関心を持ちながら,・・・でも途中からは「なんだ。ほとんど同じ出勤風景だ。」と一気に見てしまう。その様子から主人公は『じっくりと見て欲しい』と告げる。実はある写真の被写体になる人物の存在と生死がそこにリンクしている。】
私たちはある範囲,限られた時間ならしんどいことでも続けられる。しかし,『どこまでも』と言われると,さて・・・自信がなくなる。
先の見えない中で続ける,頑張り続けるということは,そこでも続ける事になる。よほどの信念がないと続けられないと思う。世は無常であるという。はかなさを感じるという。そのような世の中に,私たちは生きているのである。
実は,先ほどの映画の中での定点を捕らえた写真は毎日の出勤途中のものだが,実はそこには事故で亡くなる前の最愛の妻がたまたま写っていたのだという。変わりのない一連の写真の中に,意味のある写真があったのだ。
先の見えない中での頑張りを続けるとそこに意味が見えてくるのかも知れない。