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12月11日 仏参 2019年12月12日(木)13時21分

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 今日は4組、9組副担任の藤井先生からお話をうかがった。

 「自分の長所、他人の長所が見え、それを認めていますか?」

 今日は「今月の言葉」を引用しお話をします。
 先月の「今月の言葉」を覚えているでしょうか? 「青色青光 黄色黄光 赤色赤光 白色白光」でした。これは阿弥陀経に書かれているものです。「人間みんな違う。中にはよく似た人がいるかもしれない。でも誰一人として同じ人生を歩んできたのではないよ」だから「自分の光を灯せば良いんだよ」という意味です。そのためには長所が見えてこないといけません。その長所も「自分」だけでなく、「他人」のものも見えて、認めていけるかどうかということです。

 私は硬式野球部の顧問をしています。グランドにスカウトの人がおいでになることがあります。あるとき、非常に熱心にグランドまで通っておられた人がいたので、「どうしてこれほどまでに通われるのですか? 試合の場面だけを見れば良いではありませんか?」と尋ねたことがあります。その人は次のように答えました。「表のプレーより、自分(その選手)がやるべきことをやっているのか見たいのです」と。ある選手を見ながら、「あの子はちゃんと仕事をしている」とおっしゃいました。この生徒は野球がうまい子ではありませんでした。しかしバックアップをしっかりこなしていたのです。そこをそのスカウトの人は褒めたのです。この生徒の守備としては当たり前のことだったんです。しかしこの生徒の仕事をどれだけのグランドで練習をしている人が見抜けていたのでしょう。気づかない人もいたかもしれません。気づく人は必ずいます。自分らしく輝いて欲しいと思います。

 ただ自分らしく輝くこと(個性)と我が儘は違います。自分一人で生きているのではありません。必ず協調性が必要です。最低限のルールはしっかり守った中で、お互いの長所を尊重していきましょう。

 さて、みなさんは何を感じたのだろう。人間には「個性」を大切にして欲しいという藤井先生の思い。その個性は他人にもあるのだから、その他人の個性も尊重して欲しいということだった。「他人の長所を認めることが出来ているか」。まずはじっくり考えて欲しい。