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第5回 高2仏参 ― 一生には後方へのターンはないけれど ― 2017年06月08日(木)18時04分

6月6日(火)は第5回仏参日です。
6月からは衣替え期間となり、ブレザーの着用が必要なくなりました。
今の様子は写真のような感じです。

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本日の仏参は2年3組担任の花谷先生から頂きました。
花谷先生はまず昨年の仏参で話された内容を話されました。

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昨年のお話は「モラトーリアムの時間」についてです。
「モラトーリアム」とは、体や精神が大人になったとしても大人として社会に出ることを先延ばしにしている状態のことで、高校生や大学生などの時期がまさにこれにあたります。
お話を要約すると、「ゴールは決まっていて、少しづつそれに近づいている。だけど、そこに辿り着くまでの過ごし方はみんな自由で、可能性は無限だ」といった内容です。

お話から1年が過ぎ、さらにゴールに近づいて中だるみしやすい高2の時期まできていること。だけど、自分には皆が一生懸命頑張っていると感じられる、まだまだみんなが可能性の塊であると語られました。

今回、お話の key word として次の2つを挙げておられます。

 ①ターニングポイント
 ②主導権を握る

まずは今までの人生を振り返ることから始められました。
「生まれて初めての記憶は何だったのか?」「あんなしんどいことがあった、こんな楽しいことがあった。」
学校におられる先生方よりもずっと短い、16年程度しかまだ過ごしていなくとも、浮きも沈みもあるものであろう。
人には言いたくないような底まで沈む出来事もあったやもしれない。
だけど、いつまでもその状態であるわけではない。きっかけがあれば底から上向きに変えることができること。
先生ご自身も2度ほどかなり沈まれた時期があるそうですが、そこからぐっと上ってきている。人生は右から左にUターンすることはないけれども、下方向に進んでいくのを上方向にターンすることはできる。
つらい何かを抱えて目標に近づいていくことができないならそこは折れ線の底であるターニングポイント。まずは折れ線を上向きに変えることが大切であるとお話しされました。

次に、1人1人の目標は違うとお話しされました。
目標が異なる以上、1人1人やらなければならないことは違う。
それならば、人と同じように動いていたら自分の目標に近づくことは無いということ。自分が自分の行動決定の“主導権を握って”行動することが大事であると話されました。
そうすればその結果は自分の責任、だれの責任にもすることができないものになる。
結果を喜んだり悲しんだり、一喜一憂することはあるだろうけれどもそれで構わない、と仰られました。一喜一憂できるだけ真剣であったなら、それは確実に成長につながっているでしょう。

3年生の担任も何度かもたれ、受験期になると決まって生徒は次のように言うそうです。
「高2の夏に戻りたい。」
今まさにその時期にいるみなさんはたくさんの可能性があります。
何でもやれる自由な時間があります。
自分で善し悪しの主導権を握って、step by step 一歩一歩着実に成長しながらゴールに到達してほしいものです。