HEIAN BLOG 高3学年 BLOG

記事一覧

花まつり 2018年05月08日(火)16時17分

ファイル 553-1.jpgファイル 553-2.jpg

花まつりは,お釈迦様のお誕生日(4月8日)をお祝いする行事です。
本校では,学校行事との兼ね合いで,1ヶ月後の5月8日に行っております。
本日は,講師として浄土真宗本願寺派布教使 山下瑞円氏(本校平成9年度卒業生)をお招きし,法話を頂きました。

「命を終えて,皆さんはどこに行くと思いますか?」
絵本「地獄めぐり」(水木しげる 作)には
人が命を終えてからのことが書いてあります。
人は命を終えるとまず,三途の川を渡ります。
川を渡ったところには奪衣婆という大きなお婆さんがおり,
やってきた者の,人間として犯した罪の重さを量ります。
中でも罪が重かった者は,さらに閻魔大王によって8つの地獄に振り分けられます。
8つの地獄には,
「人間や生き物を殺した者がいく地獄」「嘘をついた者が行く地獄」「盗みをした者が行く地獄」「酒に溺れた者が行く地獄」
などがあるそうです。

山下氏には,6歳,4歳,2歳の3人の息子さんがいらっしゃいます。
「地獄めぐり」の絵本を読み聞かせたところ,
おもちゃをとったら「地獄ポイント5点」,嘘をついたら「地獄ポイント5000点」など,
自分たちなりのルールをつくっていたそうです。(1万点満点だとか…)
息子さんたちはこの絵本から,「人のものをとったらいけない」「嘘をついたらいけない」「命を粗末にしたらいけない」ということを学んでいたのです。

また山下氏は
「自ら進んで向かっている先が地獄なのではないか」
ということに気づいたそうです。
 生き物を殺したことのない人はいますか?
 盗みをしたことのない人はいますか?
 嘘をついたことのない人はいますか?
否。故に “命を得たら,皆地獄” なのです。
これが仏教の教えです。

殺さず,騙さず,奪わずには人は生きていけません。
けれどもこれは,決して良いことではないのです。
無自覚に犯している罪を自覚して生きていくこと,
罪を犯すことにも意味があります。
これを認めてくれるのが,仏さま則ち“南無阿弥陀仏”です。
 あなたの命は,あなたしか生きられません。
 あなたにせまっている境遇・境涯も,あなたにとって意味のある大切なことです。
 “死んで地獄に落ちる命”ではなく,“お浄土にくるための命”です。
 我が名を唱え,我が悟りの世界に歩んでくる命を生きているのです。
仏さまは“南無阿弥陀仏”つまり言葉のお姿です。
声に出せる,点字にもなる,手話にもなる,全ての人に唱えることができ,全ての人がお浄土へ向かって生きることができます。

“南無阿弥陀仏”の教えは,精一杯生きなさい,ということです。
唱えれば何でも叶う訳ではありません。
高校生活も残すところ1年を切っています。
精一杯,手を抜かず,頑張って命を生き,過ごして下さい。