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全国鉄道研究部交流会報告 No.2 2017年08月26日(土)09時44分

8月1日午前のことを報告します。

 松島海岸を出発し、仙石線で矢本駅へ。その途上での写真です。

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 ある駅に停車した時に写しました。異様に高い防潮堤です。おそらく震災がなければ、綺麗な海岸が見えていたのだと思います。松島海岸から矢本までは仙石線でもかなり大きな被害を受けたところです。この防潮堤を見ていて、まだ東日本大震災の実感がわかない状況でした。

 本校卒業生が航空自衛隊松島基地に勤務していた関係で、基地見学をお願いしました。当日ブルーインパルスがある関係で、お忙しい中見学をさせて頂いた次第です。もちろんメインテーマは震災学習です。

 メディアでは報道されていなかったことを多く聞きました。その中で印象深かったお話を述べさせてもらいます。

1 トラックで破損されていなかったものは3台。すぐに石巻へ物資輸送のため移動したこと

2 三陸海岸の救助を任されていたのに、救助隊が出せず悔しい思いをされたこと

3 重機もないのに、全隊員さんで滑走路を3日間で元に戻し、輸送機などを受け入れたこと

4 近所の片付けを手伝うにも「法的な問題」もあり、なかなかお手伝いもできなかった。当時の司令官が判断し、隊員が動かれたこと。「武器が流れ込んでいるかもしれませんから…」と言って各家庭をお邪魔され、「泥だらけですね。これでは分からないから、泥掻きをしますね」と言いながら、復興のお手伝いをされたこと

5 自分たちも被災をしているにもかかわらず避難所へ行き、物資輸送、医療、捜索、埋葬他、多くの仕事をこなされたこと

 隊員さんの思いがつまったお話を30分程度聞き、また当時の写真を見せて頂きながら、如何に私たちが「東日本大震災のことを知らないのか」を思い知った次第です。無関心であったのかもしれません。
 松島基地にはブルーインパルスの飛行機の尾翼があります。当時流され、使用不可能になった飛行機の尾翼です。「震災のことを忘れないように」「自衛官の使命を心に刻むために」ということでした。

ファイル 645-2.jpg

 最後に当日石巻でブルーインパルスが飛ぶということだったので、その飛行機を見せて頂きました。残念ながら私たちは飛行機が飛ぶところを見ることは出来ませんでした。石巻の人を勇気づけるための1つのイベントだということ。多くの人たちが癒やされたのでは…と思います。

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 忙しい中、松島基地の隊員のみなさま有難うございました。また仕事もあるのに、色々お世話になったOGのTさん。本当に有難うございました。

 次回は午後からの交流会第1日目のことをお知らせします。