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本日の仏参 2023年06月02日(金)13時30分

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本日は、2年4組担任で国語科の西垣美沙緒先生のお話でした。

 まず始めに、「今日は何の日かわかりますか?」と先生からの問いかけがありました。これに対して、全員が静まりかえっていると、「ヒントは1582年の6月2日です」とおっしゃったところ、アスリートコースの一人の生徒が、「本能寺の変です」と答えました。大正解!「本能寺の変」と言うと、明智光秀が織田信長に謀反を起こし、死に追いやったとされる事件ですね。そのことから、6月2日は「裏切りの日」とされていると教えてくださいました。謀反の訳は諸説あるようですが、信長が光秀の容姿を「イジった」ことにあるということで、西垣先生は、「自分ではイジっているつもりでも、相手はどう感じているか分からないから、敬意をもって他者と接するように考えてみて」とコミュニケーションを取る際に大事な点を改めて考えさせられました。

 次に、先生の座右の銘である「人間万事塞翁が馬」について、ご自身の高校時代の体験を交えて語られました。「人間万事塞翁が馬」の教訓は、「人生の良し悪しは予測できないこと」「何事もその良し悪しは後になってみないとわからない」ということです。
先生が高校2年生だったころ、文化祭の演劇でクラスの助監督を任された時のことを振り返られました。監督に立候補した友人は演劇の経験があることから、うまく進むだろうと思っていたところ、先生の思いとは反対に、日に日にクラスはまとまらなくなっていき、本番までの日数が迫って焦りだけが募っていたそうです。そのような焦りは先生だけでなく、クラス全体が感じとったことから、一人ひとりが自分で考えて行動するようになり、美術担当だった先生自身も周りに助けてもらいながら仕上げることができ、だんだんとクラスのまとまりが出るようになりました。そして、本番が無事終わり「美術賞」を表彰されて納得のいく形で終えられました。このように、最初に抱いていた不安やどうしていいか分からない不安も、杞憂に終わったということです。

 最後に、今の不安がいろいろとあっても、「人間万事塞翁が馬」の言葉通り先のことは分からないから、次起こることを考えるきっかけとして捉えるというようにおっしゃっていて、「今をどのように過ごし、生きていくか」ということを考えさせていただく時間となりました。