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防災訓練 2018年05月08日(火)18時00分

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花まつり終了後に防災訓練が行われました。
校長先生がお話しになったように、災害が起きたときでも必ず生き抜くことができるようにしなければなりません。いざという時にしっかりと行動ができるようにするためにも、今日の防災訓練を機会とし、再度防災に対する意識を高めておきましょう。

花まつり 2018年05月08日(火)16時17分

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花まつりは,お釈迦様のお誕生日(4月8日)をお祝いする行事です。
本校では,学校行事との兼ね合いで,1ヶ月後の5月8日に行っております。
本日は,講師として浄土真宗本願寺派布教使 山下瑞円氏(本校平成9年度卒業生)をお招きし,法話を頂きました。

「命を終えて,皆さんはどこに行くと思いますか?」
絵本「地獄めぐり」(水木しげる 作)には
人が命を終えてからのことが書いてあります。
人は命を終えるとまず,三途の川を渡ります。
川を渡ったところには奪衣婆という大きなお婆さんがおり,
やってきた者の,人間として犯した罪の重さを量ります。
中でも罪が重かった者は,さらに閻魔大王によって8つの地獄に振り分けられます。
8つの地獄には,
「人間や生き物を殺した者がいく地獄」「嘘をついた者が行く地獄」「盗みをした者が行く地獄」「酒に溺れた者が行く地獄」
などがあるそうです。

山下氏には,6歳,4歳,2歳の3人の息子さんがいらっしゃいます。
「地獄めぐり」の絵本を読み聞かせたところ,
おもちゃをとったら「地獄ポイント5点」,嘘をついたら「地獄ポイント5000点」など,
自分たちなりのルールをつくっていたそうです。(1万点満点だとか…)
息子さんたちはこの絵本から,「人のものをとったらいけない」「嘘をついたらいけない」「命を粗末にしたらいけない」ということを学んでいたのです。

また山下氏は
「自ら進んで向かっている先が地獄なのではないか」
ということに気づいたそうです。
 生き物を殺したことのない人はいますか?
 盗みをしたことのない人はいますか?
 嘘をついたことのない人はいますか?
否。故に “命を得たら,皆地獄” なのです。
これが仏教の教えです。

殺さず,騙さず,奪わずには人は生きていけません。
けれどもこれは,決して良いことではないのです。
無自覚に犯している罪を自覚して生きていくこと,
罪を犯すことにも意味があります。
これを認めてくれるのが,仏さま則ち“南無阿弥陀仏”です。
 あなたの命は,あなたしか生きられません。
 あなたにせまっている境遇・境涯も,あなたにとって意味のある大切なことです。
 “死んで地獄に落ちる命”ではなく,“お浄土にくるための命”です。
 我が名を唱え,我が悟りの世界に歩んでくる命を生きているのです。
仏さまは“南無阿弥陀仏”つまり言葉のお姿です。
声に出せる,点字にもなる,手話にもなる,全ての人に唱えることができ,全ての人がお浄土へ向かって生きることができます。

“南無阿弥陀仏”の教えは,精一杯生きなさい,ということです。
唱えれば何でも叶う訳ではありません。
高校生活も残すところ1年を切っています。
精一杯,手を抜かず,頑張って命を生き,過ごして下さい。