2年ぶりの体育祭でした。分散開催となり、残念ながら学年全員が一堂に会することは出来ませんでしたが、天候にも恵まれ、久しぶりにすがすがしい時間を過ごせたように思います。
緊急事態宣言期間中は団活動が出来ず、厳しい条件の中での準備、そして練習だったと思いますが、応援合戦も女子の創作ダンスも見事にやりきってくれました。何よりも演舞中のみんなの楽しそうな笑顔が見られて本当に良かったです。
残り少ない高校生活ですが、かけがえのない日々です。大切に過ごしてください。
高校3年生プログレス文系の生徒は「現代を学ぶ」という授業でSDGsの問題について学んでいます。
これまで,担当教員別に設定したチームに分かれ,クラスを越えて自ら興味を持ったテーマの学習に取り組んできました。
10月11日(月)は,講堂にてそれぞれのテーマ別学習の代表者が成果発表を行いました。
全7チームと,これまで高3ブログでも頻繁に登場してきた仏教×SDGsチームがそれぞれ特色あるプレゼンを行ってくれました。
テーマ別学習はこれでいったん終了となりますが,今回学んだことは私たちの生活に深く関わりのあることばかりです。
この学びをここで終わらせず,これからの長い人生の中で深めていってもらいたいと思います。
今日は江本先生のお話をうかがった。
「正しい情報を得るために」
理系の教員なので、今日は理系の話をしてみたいと思います。
みなさんは「DHMO」を知っていますか? 非常に有害な物質で、次のような特徴があります。「酸性雨の成分」「温暖化の物質」「電子機器に誤作動を引き起こす」というものです。原発や動物実験にも用いられ、農薬にも使われ、冷却剤にも使われています。無味無臭であり、空気中に存在し、短期に過剰に摂取すると死んでしまう。しかし空気中に存在することから、安価ことから規制はされていないものです。
非常に「有害な物質」ですね。とにかく規制をして、厳重に管理する必要があるのでは…と考えた人も多かったでしょう。でも規制は受けないのです。さて、この物質はなんだと思いますか?
実は「水」なんです。みなさんは「えっ?」と思ったでしょう。人間に有益な水なのですが、同じくらい「有害」なものでもあるのです。どのような物質でも、表裏一体ですよね。しかし「有害」な側面ばかり強調をすると、水は「有害」という理解がされていくでしょう。情報発信の在り方って怖いと思いませんか? 正しい知識を持っていれば、その情報について正しく理解出来るはずです。でも知識がなければ、一方的な情報を鵜呑みにしてしまわないでしょうか。情報を扱う上で「知識」が大切な役割を担っていることは理解でいると思います。情報に振り回されるのではなく、情報を正しく把握し、色々な角度から分析することが必要です。自分の中に、得た情報をどうのように活かしていくのかを考えてみてください。
さて諸君は、物事を多角的に見ているだろうか…。情報社会といわれる今日、一方的な情報ばかりに振り回されていないかを考えて欲しい。ネットで探すから大丈夫なのではない。ロボット型検索サイトでは、自分が常に検索している「情報の傾向」をAIが把握している。そのため、検索した内容の上位は、「自分に都合の良い」サイトを提示してくるのである。多角的に情報を分析する態度と、見極める力を持たない限り、この情報社会の中で主体的に生きていくことは難しいのかもしれない。
今日の江本先生の話からじっくりと考えて欲しい。
10月6日(水),後期の始業式が行われました。
感染対策として,高校1年生のみ講堂に参集し,高2・高3生は各HR教室での聴講となりました。
関目校長先生より,緊急事態宣言後こそむしろ感染症対策をしっかり行い,後期の学校生活を充実したものにしていきましょうとお話がありました。また,次年度以降予定されている学校生活の刷新について触れられ,これからの社会の変化に私たちも対応していかなければいけないということを呼びかけられました。
高校3年生はいよいよ最後の高校生活に入りました。この2年間様々な場面で,予定していた通りの学校生活を送ることができず,歯がゆい思いをしてきました。しかし高3生の皆さんは,できることに目を向けて前向きに頑張ってきました。残りの学校生活も,同じように元気に走り抜けてほしいと思います。一日一日を大切にしていきましょう。
「~緊急事態宣言解除を受けて~」を紹介します。(ファイルを添付しています。)
一読をお願いします。
(ホームページの「宗教教育ブログ」を閲覧してくれれば同じ内容が掲載されています。)
仏参時にも話しましたが、私たちが皆に伝えたいことは「3つの大切」に集約されています。
平安生であるなら、今一度「3つの大切に」についてしっかりと考えてみてほしいと思います。
ことばを大切に
自分の「ことば」で周りの人を不快にさせたり、苦しませたりしていませんか
時間を大切に
二度と戻ってこない「今」「この瞬間」をしっかりと生きていますか
いのちを大切に
自分の「いのち」はもちろんですが、周りの人たちの「いのち」も同じように大切に考えることができていますか
緊急事態宣言は解除されましたが、他者への思いやりを常に忘れずに日々過ごしていきましょう。
高大連携科目理数研究では、
9月10日より本研究がスタートしました。
龍谷大学先端地工学部の各課程,農学部の各学科の先生から、
テーマを与えていただき、そのテーマについて研究していきます。
本日は、龍谷大学の先生方とオンラインミーティングを実施し、
自己紹介や研究の方向性などの話し合いを行いました。
コロナ渦・緊急事態宣言下の中、直接お会いして話すことはなかなか難しいですが、こうやって、オンラインで相談や質問ができるのは心強いです。
最初は、緊張している様子も見受けられましたが、
段々と緊張もほぐれ、様々な話ができたかと思います。
オンラインミーティングを受けて、研究の方向性は定まったでしょうか。
答えのない問題に自分たちの考えを見いだせるよう、
たくさんのデータをとり、考察していくようにしてください。
頑張れ!未来の研究者!
Egg Scientists!
今日は山下先生のお話をうかがった。
「働くこと」
本題に入る前に、少しみなさんに考えて欲しいことがあります。心臓に手を持っていってください。鼓動が感じられますか? 「今」、自分が生きているという実感がありますか? 生きるということは、「当たり前」ではありません。そのことを実感して欲しかったのです。
子どもに恵まれ、色々な体験をしました。その中で、「生きる」ということの不思議さ、素晴らしさを体験しました。今日、休みの人がいなければ、生徒と教員合わせて、この場に498人の人がいます。人それぞれの人生を歩んできているはずです。そして「今」も生きている。
コロナで色々な人が不安を抱えています。その不安な人の思いを無視するような身勝手なことをせず、生きていきましょう。忍耐と他人を思いやる心を忘れないでください。
さて「宝くじ」を買った人がいるでしょうか? 3億円あたったら何をしますか? 生涯収入という考え方では、私たちは死ぬまでに2.7億円稼ぐといいます。そのための労働時間は、77140時間だといいます。やりたいことをするためには、お金が必要ですし、そのために働くことも必要です。ではその「やりたいこと」はなんでしょう? そのやりたいことをするための方法(手段)とはなんでしょう? しっかりと考えて欲しいです。そのやりたいことは、「自分にしかできないやり方」です。自分のため、会社のため、社会のため…。でもその「自分にしか出来ないやり方」をずっと続けて欲しいのです。途切れてしまうと、「張り」にも影響しますね。常々それを考えて働いて下さい。
諸君は、「何のための働く」のであろうか…。自分のため、会社のため、世界のため…。
この話は「生きがい」論の話である。V.E.フランクルの「人生を意味で満たす3つの価値」の「態度的価値」と呼ばれるものである。このコロナの時代だからこそ、この「3つの価値」について是非調べて欲しい。そして考えて欲しい。そして何をすれば良いのかをじっくり考えて欲しい。
本日の高3プログレス文系「現代を学ぶ」では,龍谷大学法学部の古川原先生をお招きし講義をしていただきました。タイトルは「犯罪者の立ち直りと地域社会」です。
まず,事前学習で行ったアンケートの結果が提示されました。これにより,平安生の多くが,犯罪や逮捕の実態について勘違いしていることが示されました。
私たちはニュースやドラマなどを通して刑法に関する情報を得ていますが,それらが描くものとは異なる日本の実態を知り,驚いた生徒も多かったようです。
また,先生は犯罪者と福祉の深い関わりについて説明してくださいました。事前学習では特に薬物犯罪からの更生を目指す施設と,地域社会のかかわりについて取り上げ意見を交換しました。「あなたの住む町内に,薬物依存者の更生施設の建設が予定されているとしたら…」という問いには,これを認めたくないという意見が多くみられました。
なお,今回は,講義の最中にアンケートに回答し,その結果を受けて講義が進められていくという取り組みが行われました。生徒たちは自分たちの回答がリアルタイムでスクリーンの画面に表示されていくのを興味深く見守っていました。先生の講義を受けた後の授業内アンケートでは,地域社会への受け入れに理解を示す意見が増えたようです。
最後に古川原先生は「反省は一人でできるが,更生は一人でできない」という龍谷大学法学部の浜井先生の言葉を取り上げられました。また,犯罪者が社会に受け入れられず,再犯を重ねる,という負のスパイラルを断ち切るために,何が必要かぜひ考えてほしい,とおっしゃられました。SDGsという観点でこれまで学んできた高3プログレス文系生も,改めて真の「誰一人とり残さない社会」について考えるきっかけになったことと思います。
本日,感染対策のため一部のクラスはHR教室での視聴となり,音質が悪く聞き取りにくい場面が多々あり申し訳ありませんでした。あらためて,講演の内容を共有できるようにしますので,学年からの連絡を待っていてください。