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朝の仏参 2017年10月11日(水)11時42分

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今朝は後期最初の仏参で、お話は校長の燧土先生でした。

まず『アンパンマンのマーチ』を紹介され、原作者のやなせたかしさんがその歌詞からどれだけ平和への思いを持たれているかがわかり、争いは絶対にしてはいけない、平和が一番であるということを教えてくれていると述べられました。

そして、アンパンマンがバイキンマンに対して、「ああ、バイキンマン! またいたずらしたな、ゆるさないぞ!」と叫ぶ。悪いのはバイキンマンという人格ではなく、「いたずら」という行為に問題がある。行為に問題があるのであって、人格まで否定するものではない。
燧土先生は、生徒たちに「私たちはしっかりと胸に刻むべきだ」と強調されました。また、「アンパンマンのマーチ」に3番の歌詞に触れ、「時は早く過ぎる 光る星は消える」という部分が、お釈迦様によって説かれた諸行無常を表しているとのこと。

さらに、本願寺の御門主と前門主の御消息(お手紙)を挙げられました。

専如上人(御門主)
「み教えに生かされ、み教えを弘め、さらに自他ともに心安らぐ社会を実現のために、これからも共々に精進させていただきましょう」

即如上人(前御門主)  
「戦争への危機感や命の軽視、倫理観の欠如などに伴うさまざまな出来事が相次ぐ現代社会にあって、私たち一人ひとりが自己中心の心を反省して、同じいのちを生きている相手の存在に気づくことが求められています。自分一人を善として、相手を排除する考え方に真の安らぎはありません。善と悪に固執する偏見を破り、対立の構図を解消できるのは仏の智慧だけであります。親鸞聖人は、仏法が弘まり、世の中が安穏であることを望まれた」

最後に、燧土先生は以下のようにお話されました。
「一人ひとりがそれぞれの場で正しい生き方を目指し、少しでも仏さまに近づく努力をすることが大切である。ありのままの自分を見つめ、見つめる心を磨いてほしい。そして、人と人を繋ぐことばを大切に。いまの時間を大切に。願われているいのち、いただいているいのち、支えられているいのちを磨き輝かせてほしい」

生徒たちが馴染みのある『アンパンマンのマーチ』を通じて考え、燧土先生が強調されたことをしっかりと心に刻んでほしいものです。