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PBA交換留学 2016年10月17日(月)19時53分

 10月初旬、ハワイのPBA(Pacific Buddhist Academy)にプログレスコースから1名が交換留学生として旅立ちました。

  Internet-Exchangeを履修している生徒で、希望者の中から学内での厳正な書類審査・面接・学科選考を経て選ばれます。選考では何より、語学力やコミュニケーション能力、積極性、知的好奇心、明確な目的意識などと共に、異なる環境へのスムーズな適応能力が重視されます。場合によっては該当者なしとなる場合もあるのですが、無事に審査をパスして、現在はハワイで英語の環境にどっぷりと浸り、約3ヵ月間の予定で、ホームステイをしながらPBAでアメリカの高校生としての生活を送っています。
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 左から二人目が今回の留学生Kさん。右隣はホストファミリーのkaylaさん。実はこのkaylaさんは今年の1月にPBAから平安高校に留学していた3人のメンバーの1人です。
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 ハワイ別院本館正面です。白亜の建物がひときわくっきりと浮き立ってハワイの青い空に映えます。ハワイ別院は浄土真宗本願寺派のお寺で、1889年に日本からハワイに伝道のために渡られて以降、約110年前に別院として設立されたそうです。PBAはこのハワイ別院に併設されたミッションスクールで、この本館の向こう側に立っています。

 朝の授業開始はチャイムの代わりにこの鐘が打ち鳴らされるそうです。2月の研修旅行ハワイコースの人はこのPBAも訪れることができます。そこでPBAの生徒達との交流も予定されているので楽しみにしていて下さい。

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 理科の授業でビーチに行った時の写真だそうです。日本と違い豊かな自然に囲まれた環境ならではだと感じます。日本ではこのフットワークの軽さはなかなか実現しづらいものなのでうらやましい限りです。

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 選択授業での一コマ…茶道の授業です。留学したKさんは茶道部に所属しているので、早速、ハワイの学生の前でお点前を披露したそうです。平安高校の茶道部は、西本願寺の茶道師家でもある藪内流を習っていますが、PBAでは裏千家だそうで、その違いに周囲は興味津々だったそうです。(藪内家と裏千家の茶道ではお点前の所作など、はっきりとした相違点があります。)しっかり自分の持つ武器!?を活かして『双方向の』交流の第一歩を踏み出してくれました。

キャンパスビジットⅡ(第2日目・龍谷大学深草キャンパス・瀬田キャンパス) 2016年10月17日(月)19時32分

 二日目は午前が経済学部と法学部。午後は経営学部と政策学部。瀬田キャンパスでは午前は理工学部。午後には農学部の模擬講義が実施されました。

 今年は2年目ということもあり、大学の職員の方からも「今日一日、皆さんは大学生だと思って自分で行動して下さい。」とガイダンスがありました。集合場所で点呼を取った後は解散!各自で講義の行われる場所へ時間前に集合し着席するようにしました。もちろん、昼休みも自由、どの校舎の生協食堂を利用してもOK。キャンパス中心に位置する広場にはホットドッグやピザ、弁当のケータリングまで出ています。我々教員もキャンパス内で座って休憩していると、次から次へと平安高校のOBやOGが来てくれました。みんな、大学生としてキャンパスライフになじみ、交友関係をどんどん広げて積極的に学び、活動していることが話からもよく分かりホッと安心できました。
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 受講前は、大学の先生が講義内容を高校生向けに簡略に構成し、時間も50分に短縮しているとはいえ、しっかりとメモを取りながら理解できるのか少々不安ではありましたが、どうやら杞憂であったようです。想像以上にしっかり出来ている感触を得る事ができました。
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経営学部                   法学部
 受講後のアンケートでも「講義は分かりやすくおもしろかった。」「大学のイメージができるようになり、早く大学に行ってみたいと思えるようになった。」「大学は自由な雰囲気で楽しかった。そして、自分で考え自分で行動することが大事だと分かった。」「大学で学ぶためにも、高校でもっと勉強をしなければと思った。」「現役の大学生の貴重な話が聴けて非常にためになりました。」というように、非常にポジティブな内容がほとんどでした。

 予想以上に彼らには今回の体験が大きなものだったことが分かります。今回の経験で得られた気持ちを大学進学に向けたモチベーションにして頑張ってもらいたいと思います。

キャンパスビジットⅡ(第1日目・龍谷大学深草キャンパス) 2016年10月17日(月)19時20分

 木曜日から二日間にわたり、高大連携プログラムのキャンパスビジットⅡが実施されました。昨年のこの時期に、大学とはどのようなものか?を実感するために訪問していますが、今年はより踏み込んで、学部・学科を選ぶ上で非常に重要な位置づけとなる行事です。
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 第1日目午前中は文学部と短期大学部の模擬講義でした。それぞれの学部の先生方が、高校生向けに講義を構成して下さっており、その学部、あるいはその先生の特色がよく表れていました。
 
 文学部は東洋史学の講義でした。たくさんの学科があり、自分の目指す学科の内容ではなかった生徒もいますが、文学部の講義がどのようなものかを理解することができたと思います。講義の最後に先生から何か質問は?と聞かれて、普段なら大勢の前で手を挙げて発言するのを高校生は恥ずかしがる傾向が強いのですが、一人の女子生徒がすっと手を挙げて堂々と質問をしていました。取り組む姿勢と講義内容に興味関心があるからこその行動ですが、今後、もっとこのような姿勢や気持ちを持った生徒を育てていかなければならないと強く感じました。

 その後、昼休みを挟んで、学生交流です。これは平安OB・OGの大学生が協力してくれました。彼ら自身が自分の言葉で現在までの学生生活を説明してくれ、自分が高校生だったときの学部選びで悩んだことや、どのように決めたかなど、高校生には知り得ない部分を具体的に後輩に説明してくれました。
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(写真は2日目の学生交流です。)

 特に印象的だったのは、「大学生は自主性・主体性がないと何もできない」ということです。全てにおいて受け身な高校生達の現状と違い、大学では一人一人が自分で考え行動しないと何も得られないし、最低限のキャンパスライフすら送れないということでした。

 午後は社会学部と国際学部の模擬講義が行われました。国際学部ではネイティブの先生が英語によって講義をなさいました。英語や異文化に興味のある生徒達にとって、コミュニケーションの第一歩である英語(滑らかなネイティブスピーカーの英語)は、聞き取るにはかなりの集中力が必要だったと思います。しかし、受講した生徒からは「難しい単語も出てきたけど話の大筋は理解できた」というコメントも聞いていますので、おっ、なかなかやるなと、生徒達の成長を感じることもできました。
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社会学部講義風景               国際学部講義風景

 生徒達は徐々に迫ってくる進路選択の決断に向けて学部の内容や将来のビジョンを思い描くようになっています。その中で、実際に自分の興味のある学部の講義を聴いてみることによって、より具体的に学部での学びや大学生となった自分を想像すると共に、進学の意欲を確実に高めていることが感じられます。

 高大連携校の強みとして、普通の高校生には経験できない進路選択での貴重な経験が出来たのではないかと思います。