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成道会 2020年12月08日(火)17時35分

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 今日は成道会である。昨年までとは違い、行事は講堂とホームルームで同時並行で行われた。

「未だ『死ぬこと』『仏教』のことはわかりません」

 今日は成道会。浄土真宗大谷派玄照寺住職 瓜生崇先生のお話を聞いた。

 私は寺の生まれではなく、サラリーマンの子どもとして東京都で生まれ育ちました。そのサラリーマンの子どもが、どうしてお寺に入ったのかをお話ししていきたいと思います。

 幼い頃、絵本を買ってもらいました。その中には科学のことが沢山書かれていたのですが、「人間は必ず死ぬ。でも死ぬ原因や死後は何も分かっていない」と書かれていたのです。どの事柄にも明確に答えている本で、唯一答えが書かれていないのが「死」の問題でした。私はそのことにとても驚き、恐怖を感じました。

 私たちの世代は、「頑張って生きろ」「頑張れば、勉強でも就職でも良いことが待っている」と聞いて育ちました。しかし私は「何を頑張るの。結局最後には『死んでいく』だろ」と苦しみました。理由もなく生まれ、相手が何を思っているのか分からず、それに相づちを打ち、分かったふりをして、自分を誤魔化して最後は死んでいく。ずっと考えていました。高校はキリスト教系の学校へ進学しました。宗教の時間にやはり「死ぬこと」について考えました。神父さんは「人のために生きよ」とおっしゃたが、やはり分かりません。

 その後大学へ進学をしました。理系ではあったのですが、やはり「死ぬこと」が疑問で仕方がないのです。そこで「怪しげな宗教」に声をかけられ、入信をしてしまったのです。明快に答えてくれるのですが、しっくりいかない。聞けば聞くほど「おかしい」と感じてしまう。12年間布教活動などもしたのですが、その宗教から離れました。そして絶望のあまり身投げをしようとしたのです。身投げしようと崖っぷちまで行くのですが、身がすくんで出来ませんでした。何回も試みました。結局死にきれなかったのです。「身体が生きたい」と言っていたのだと思います。

 その後IT関係の会社で仕事をしていたのですが、縁あってお寺に入ることが出来ました。今でも「死ぬこと」について考え話をします。

 お釈迦樣は「私が思っている私はない。つまり私は生まれてもいないし死んでもいかない。その私は宇宙とつながっている」と言っておられます。難解ですね。それを動画にアップをしたら、35万回以上の再生されていることが分かりました。未だ「死ぬこと」「仏教」のことはわかりません。

 「生は偶然、死は必然」。ブレーズ・パスカル(Blaise Pascal)はその著書『パンセ(Pensées) 199』の中で、「ここに幾人かの人が鎖につながれているのを想像しよう。みな死刑を宣告されている。そのなかの 何人かが毎日他の人たちの目の前で殺されていく。残った者は、自分たちの運命もその仲間たちと同じである ことを悟り、悲しみと絶望とのうちに互いに顔を見合わせながら、自分の番がくるのを待っている。 これが人間の状態を描いた図なのである」と述べている。
 この法話を機に、「死」というものを再考して欲しいものである

12月4日 仏参 2020年12月07日(月)10時17分

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「大変な時は人間として向上をしている」

 今日は学年部長の森本先生のお話を聞いた。

 私と矢ノ根先生は同い年ですが、平安に奉職したのは矢ノ根先生が先です。そのため私が40年の奉職表彰を受けることはありません。平安には40年を超え勤務している先生方が多々おられ、本当にすごいことだと思います。

 今日は「なぜすぐに仕事に就けなかったのか」をお話したいと思います。

 私の家は困窮をしていました。そのためとても苦労をしました。私は公立高校を受験しましたが失敗し、私立高校へ進学しました。併願の私立を合格したからでしょう。安心しきって、受験勉強をいい加減に取り組んだのだと思います。高校の入学金などは、親が工面してくれたのですが、授業料や定期代などは私が働きお金を工面しました。放課後アルバイト先に行き、そして週末はずっと働きっぱなしでした。精神的にも肉体的にもクタクタになり生活をしていましたから、「早く終わって欲しい」という3年でした。思う存分クラブをしているみなさん。どうか保護者への感謝の気持ちを忘れないでください。
 勉強は隙間時間で何とかしました。家に帰っても疲れて勉強が出来ませんでしたから、宿題は学校でやりきりました。大学への進学を考えていたので、登下校中、片道2時間のバス、電車の中や誰もいない教室で勉強をしました。「どうしても大学へ進学をしたい」と思っていたので、学費の安い大学を一生懸命探しました。学費を抑えるためには国公立大学でないといけません。何より働かないと駄目ですから「夜間大学」を目指し進学をしました。そして合格を果たしました。
 大学進学後、日中はフルタイムで働き、18時からの授業に出ました。帰宅は深夜という生活が続きます。国公立大学ですからレベルが高くついていけないこともありました。生活することで精一杯になり、大学から足が遠のいたことがありました。大学の事務室へ「退学したいのですが…」と申し出たのです。事務員さんが「せっかく入学をしたのだから『休学』にしたら?」と言ってくれました。そこで休学をしました。その言葉がなければ「退学」していたのだと思います。
 休学後バイト漬けの生活にかわり、将来の見通しがつかなくなってきました。しかし「このままでは終わりたくない」と思い、勉強をしたい思いに駆られました。そして復学。教員免許を取り卒業をしました。在学期間は休学を含め6年でした。その後も大変なことがあり、日本から離れ海外で生活をしたこともあります。奉職するまで波瀾万丈の人生でした。 

 先日の人権学習で、講師の林家染太さんの話が「人生、しんどいときが上り坂。楽なときが下り坂」と話されました。ヨーハン・クリストフ・フリードリヒ・フォン・シラー(Johann Christoph Friedrich von Schiller)も同じことを言っています。シラーは「上り坂を上ることは、急な斜面のためしんどい。また上るのにも時間がかかる。うっかりすると転げ落ちるかもしれない。しかしきちんと上に上がっているのである。つまりきちんと向上や成長をしているのだ」と。
 つまり「大変なこと」は「人間的に向上をしているという意味」で「良いこと」なのです。一方注意したいのは「楽なとき」です。つるつる下り坂を下っているのだから、「楽」に感じているのです。元のところへ逆戻りしている可能性があるのではないでしょうか。
 自分の人生を振り返ってください。試合の練習といい、受験勉強といい大変と感じているときの方が向上しているでしょう。だから「大変なとき」は上り坂だと思って頑張っていきましょう。

 ベートーベンの交響曲第九番「合唱」の「歓喜(An die Freude)」はこのシラーの詩である。「苦しみの向こうに喜びは待っている」という、フランス革命に至るまでの民衆の苦しみに対して、シラーが詩にしたものなのである。

 勉強やスポーツだけではない。友だち関係や恋愛も同じではないだろうか。辛いところから目を背けたくなるだろう。でもそうなった原因を客観的に理解し、自分のものにしていくことこそが大切なのである。
 今日のお話を「根性論」として片付けることは容易いだろう。しかし「大変」は「大きく変わる」と書く。森本先生のお話をじっくりと味わって欲しい。

11月27日 仏参 2020年11月30日(月)00時23分

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「『SDGs』『MDGs』について、あなたは何を考えますか?」

 今日は矢ノ根教頭先生のお話を聞いた。

 みなさんは、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)を知っていますか? ミレニアム開発目標(Millennium Development Goals)を元にして掲げられたものです。MDGsには8つの目標が掲げられています。それは改善されているのですが、地域など細かいところをみると達成されてはいません。そこでSDGsで改めて目標達成をしようとしています。この取り組みは2016年~2030年について行おうとしていることは知っていると思います。
 今日よく聞く「食品ロス」「公正な貿易」「脱石油」など各企業の取り組みは、このSDGsによって実践をされているものです。
世界情勢を知り、企業の取り組みを理解し、自分が実践できることを考える。とても重要なことです。今日具体的な数字を示しましたが、改めて自分で調べ、「実践できること」や「自分が目標と出来ること」を感想と共に仏参ノートに書いて欲しい。

「宇宙船地球号」と地球の問題を考えるときに使われる古い言葉がある。地球で生活を営んでいるのは人間だけではない。多くの生物もやはり生きている。人間だけで考えるのであれば、先進国の人間だけが地球の「もの」を独占している。開発途上国の人間のことなど考えてもいない。今、ここで立ち止まり、改めて私たちが営む生活を検証していくことが大切であろう。かけ声だけで終わるのではなく、現状を知り、分析をし、我々の生活を改善する大切さを矢ノ根先生は示してくれた。放っておくのではなく、まずは現状把握から行おうではないか。

受験生宣言 2020年11月25日(水)19時03分

選抜特進コース、一貫選抜コースは今週のLHRで「受験生宣言」を行いました。

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各クラスの代表者がそれぞれの目標や志望のきっかけ、そしてこれからの意気込みを自分の言葉で高らかに宣言しました。会場に集まった1年生に、先輩として立派な姿勢を示してくれました。後輩達も、1年後の自分たちの姿を具体的に描けたことでしょう。
これから1年半後には、全員が目標を達成してはじける笑顔を見せてくれることを期待しています。そのためにこれからしばらくは我慢すべきことは我慢して、まわりの仲間とともに励まし合いながら、効率よく受験勉強に取り組みましょう。

11月20日 仏参 2020年11月20日(金)20時31分

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今日は高2へ進級をしてから初めての仏参であった。講堂3、4回を使い、講師の先生もマスクをしてお話を頂いた。今日の講師は関目校長先生であった。

 今日、この場にいるみなさんは、講堂へ来るまでに何をしたのでしょう。私は電車で通勤をしているので、出勤をしてから校長室に入るとすぐに手洗い、うがいをします。帰宅すると、玄関先で被服を消毒し、洗面所に行き、顔を洗い、手洗いをし、うがいをします。その間に妻が鞄などの消毒をしてくれるのです。実は、90歳を超えた義母が同居しているのです。元気に暮らしているのですが、今までのように帰宅してすぐに挨拶へはいけません。やはり消毒が終わってからでないと安心できません。このように、新しい生活様式になりました。これからはこの新しい生活様式を、生活習慣として定着させていかなければなりません。

 本校では生徒は中高を含め1600名、教職員は150名程度います。私たちの後ろには、家族がいるわけですから、7000名を超える「平安ファミリー」がいると言って良いでしょう。みなさんから、コロナ陽性者が出ていないことを考えれば、「マスク」「三密」などの新しい生活様式を励行してくれているからだと思います。

 高2のみなさんは、今の平安の「屋台骨」です。3年生は来年4月からの新しい進路に向け、準備をしているところです。その屋台骨であるみなさん。アスリートのみなさんは秋の大会でよく頑張ってくれました。他のクラブのみなさんも大会などでよく頑張ってくれました。
 2月には研修旅行があります。私の思い、先生方の思いは「研修旅行を実現したい」ということです。もちろん本校だけの努力では難しいかもしれません。しかしまずは「マスクの着用」「消毒」「ディスタンスを保つ」ということはできるはずです。小さな積み重ねで、私たちの思いは近づくかもしれません。我々には可能性があります。
 平安には「思いやり」の精神があります。周囲の人を幸せにするという自覚を持ち、お互いに頑張って、このコロナを吹き飛ばしましょう。

 久しぶりの仏参。「当たり前」であったことが一夜にして「当たり前でなくなった」今回のコロナ禍。コロナ以前には戻れないという関目先生のお話。なかなか習慣化するとは難しい。しかし「小さな積み重ね」を大切にするということを目標に、再度自分の生活を見直したい。諸君も是非「Withコロナ」のことを真剣に考えて欲しい。

苦しい時が上り坂 楽な時が下り坂 2020年11月17日(火)15時24分

本日5限目、落語家の林家染太さんによる人権講演「笑う門には福来る」をお聞きしました。
自らの体験をふまえて「どんなことがあっても絶対に死んだらあかん」と切実に何度も何度も訴えておられたのが非常に印象的でした。「命の大切さ」と我々が今ここにいることがそれ自体「奇跡」だということを再認識できた時間だったと思います。
さて、みんなには2つ「宿題」が出されましたね。「いじめを見つけたらどうするか?」そして「いじめをなくす方法は?」本日の講演内容を思い返し、しっかりと考え、そして自ら行動に移してくれれば、この社会からいじめや差別がたとえ少しでもなくなっていくと信じています。
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キャンパスビジットⅡ 2日目 2020年11月13日(金)16時34分

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今日も昨日に引き続き、探求活動を行いました。2日間の集中的な取り組みのため、さすがに少し疲れている様子も感じられたのですが、講義になるとしっかりと学ぶ姿勢が見受けられました。大学の先生による講義はやはり新鮮で刺激があったようです。さて、今後は12月の成果発表(プレゼンテーション)に向けて各グループで準備を進めていくことになります。どんな発表が見られるのか今から楽しみです。
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プログレスコース キャンパスビジットⅡ 1日目 2020年11月12日(木)20時00分

ファイル 913-1.jpg本日、明日の2日間、プログレスコースは昨年に引き続いて、「キャンパスビジットⅡ」を行っています。
昨年度は龍谷大学瀬田学舎で行いましたが、新型コロナの影響で今年度は本校での実施となりました。
昨年度末から取り組んでいる「学びの発見プロジェクト」 を深めていく2日間です。グループで設定したテーマに沿った大学の先生方による講義に参加し、探求活動を進めていきます。
指示されたことをやるのではなく、「自ら考え、行動する」。これからの社会で君たちに要求されることです。
まだ答えの出ていない「問い」を自分たちで設定し、その答えを導くために、調査、分析、他人と意見交換をする。そういった活動の重要性を学んで欲しいと思っています。 内容の濃い2日間にしてくださいね。
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後期スタート! 高校生活の折り返し地点です。 2020年10月03日(土)13時34分

ファイル 912-1.jpg本日から後期が始まりました。生徒達は久しぶりにブレザー姿で登校し、教室の雰囲気も心なしか引き締まって感じます。
1時間目に後期始業式が執り行われました。ファイル 912-3.jpg本来なら講堂に全校生徒が一堂に会するのですが、今日は校長先生の式辞を校内放送を通して各HR教室で拝聴しました。これまでとスタイルは大きく異なりましたが、式辞の中で校長先生が述べられたように、これからも新しい生活様式に則り、正しくコロナをおそれながら学校生活を淡々と冷静に送りましょう。

ファイル 912-4.jpg始業式に引き続き9月に行われた平安初のオンライン文化祭に関する生徒会賞、校長賞の表彰が行われました。

こういった「節目」は、実は、自分自身が変わることができる大きなチャンスでもあります。「立ち止まり」「ふり返り」「反省し」そして「行動を起こす」大切な機会にしてください。それぞれの目標を今一度確認して、達成を目指しましょう!

月曜日からさっそく通常授業です。ファイル 912-2.jpg
さぁ後半戦がいよいよスタートです!

前期考査スタート! 2020年09月23日(水)13時35分

本日から29日(火)まで、5日間の日程で前期考査がスタートしました。ファイル 911-1.jpg
多いクラスでは13科目もの試験が実施されます。大変だと思いますが、今回は直前と中間に休日をはさんだ日程です。時間を有効に使い、十分な準備、対策をしてそれぞれの試験に臨んでください。
振り返れば、いろいろとあった高2の前期ですが、この考査をもってとりあえず一区切りです。 少しでも良い形で終えられるように、残り4日間、ベストを尽くしてください。