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12/2 講堂仏参 2024年12月02日(月)09時41分

 本日の仏参講話は、3年2組副担任の吉岡先生でした。吉岡先生は「考える力」というテーマで話されました。

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 吉岡先生は「本当に頭の良い人とはどのような人でしょうか?」と問われました。
本当に頭のいい人とは、テストが良いだけの人を指すのではなく、いろいろな想定をし、自分なりの答えを出せる人ではないかと話されました。
 吉岡先生は学生時代から自他共に認める変な人だったそうです。
 中学生のころから「普通って何?」「変って個性では?」と周囲の人に問いかけることが多かったそうです。
 「普通」という言葉は便利だから使いがちだけれど、1人1人自我があり、考える事も違う、人と違うことが拒否される時代、「普通」が意味することを改めて考え直す必要があるのではないでしょうか。「普通」を決めているのは自分自身の基準で、その基準はそれまでの生き方や環境で成り立っているわけですから、そこも含め疑ってかかることが必要ではないかと語られました。
 そのためには、これから様々な経験を増やし、チャレンジすることを忘れず生きていってくださいと結ばれました。

11/25 講堂仏参 2024年11月25日(月)18時28分

本日の仏参講話は、3年1組副担任の佐々木先生でした。テーマは「憧れ」で、学年が2つ上の森先輩のお話をされました。

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佐々木先生が中1のときに図書委員になり、そのときに出会われたのが図書委員長の森先輩でした。図書委員は貸出カードにハンコを押す仕事で、書籍の受け入れも委員会で行っていたことから、新刊が届いたらラベルを貼ってカバーを掛け、本棚に置いていくこともありました。委員会活動の中で、2つ上(中3)の森先輩はいろいろなことをよく知っていて、聡明な方だったそうです。その後、佐々木先生にとって「憧れの先輩」へと変わっていったのです。

 森先輩が卒業された後も、中2の佐々木先生は図書委員を続けられました。次の図書委員長に物足りなさを感じられた佐々木先生は、自ら立候補して図書委員長を引き継がれたのです。「今まで自分から進んで何かをやる」ということはなかったそうですが、森先輩の影響がそれだけ大きかったということでしょう。また、「憧れの森先輩と同じ学校に行きたい」という憧れから、森先輩が進学された高校(学年で20位に入らないと行けない高校)に入るため猛勉強され、見事合格され入学。森先輩と再会された際、森先輩から「やっぱり来ると思ってたよ」と言われたことがとても嬉しかったそうです。森先輩はその後、信州大学文学部へ進学されましたが、消息はわからないとのことでした。

 佐々木先生が生徒たちに伝えたかったことは、憧れを持つということは大きな健闘力につながるということです。クラブ活動や文化祭の団活動(本校では3学年混ぜて団を作っている)を通して、佐々木先生のように先輩に対する憧れを持つ生徒たちも多くいるでしょう。生徒たちにとって「憧れ」について考える時間になりました。

11/18 講堂仏参 2024年11月18日(月)19時00分

 本日の仏参講話は、2年3組副担任の林先生でした。林先生は「おかげさま-いのちのまつり-」という絵本を紹介されました。

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 絵本は主人公のゆうちゃんとおじいちゃんの言葉で進んでいきます。ゆうちゃんが「ねぇ、おじいちゃん、おかげさまって、だ~れ?」と問うと、おじいちゃんは「ほおお、おかげさまかい。それはだれてもない、生かされている感謝の言葉じゃよ」と答えます。

 生きていますと考えると視野は狭くなり、自分勝手な行動につながるのではないでしょうか。生かされていると考えると支えられていることに気づき視野が広がり、今まで気づかなかったことに気づけるのではないでしょうかと林先生は問われました。
 平安の3つの大切に、いのちを大切にがあります。いただいているいのち、願われているいのち、支えられているいのち。私たちのいのちは、阿弥陀様に願われ支えられています。

 絵本の中でおじいちゃんは「だれにもいつかは、道の終わりがくる。それがいつになるかは、わからんことじゃ。わしらにできるのは、一日、一日を、おかげさまでと感謝して、せいいっぱい大切にすることじゃ」とゆうちゃんに語ります。

「みんなと、なかよく歩いていくことじゃ。それだけで百点満点じゃ」
私たちも同じいのち、なかよく歩いていきましょう。

11/11講堂仏参 2024年11月11日(月)12時38分

本日の仏参講話は、2年2組副担任の中村先生でした。

先日、中村先生は娘さんと図書館に行かれた際、手に取られた本について紹介されました。今から10年ほど前に建国し、内戦が続いていた南スーダンで、1人の報道写真家が撮影した「ハゲワシと少女」が波紋を呼びました。1994年にその写真が新聞に掲載され、撮影者はケビン・カーターという報道写真家でした。カーターが現地で通りかかりの際、少女が甲高い声を挙げながら2、3歩歩きうずくまりました。そこにハゲワシが現れ、少女に近づいていったのです。思わずカメラのシャッターを切ったカーターでしたが、撮り終えた後、木陰に腰を下ろして泣き続けたそうです。その写真の反響はすさまじく、内戦地域の現状をよく伝えたということから、彼はピュリッツァー賞を受賞しました。評価されたと同時に、彼に対して「なぜ少女を救わなかったのか」という批判へと変わっていったのです。その後、彼は自殺したのでした。責められたことを苦に自殺したというのが一般的な見方ですが、家族はそのことを真っ向から否定しています。

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中村先生は、その本を通して「いい成績を取りたいために勉強するのではなく、自分の問いを持って、自分で考える。たとえば、なぜ民族紛争が起こるのか。飢餓や難民問題はなぜ起こるのか。そうした自分なりの問いを立て、それを伝える」と生徒たちに話されました。その本には、「おすそ分け」という著者の言葉があります。中村先生がたまたま図書館で手に取った本を読まれ、その内容を講話で聞いている生徒たちと分け合う。生徒たちはそれぞれの思いを持って、家族や友だちと話し合っていくことで広がっていく。最後に、中村先生は、「学びのリレーとも表現され、いろいろな人に伝わっていくことで問題解決につながっていきます」と述べられました。

中3研修旅行(11/7~11/8) 2024年11月09日(土)14時24分

4日目
本日はそれぞれの民泊先でほんもの田舎体験の日です。
金柑の収穫や玉ねぎの植え付けを体験したり、美馬市脇町の古い町並みを見学したりと充実した1日となったようです。

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5日目
楽しい研修旅行もついに最終日です。
短かったような長かったような…それぞれが感じたこと学んだことは生徒の人数分あることでしょう。
本日は岡山に移動をして美観地区の散策を行いました。食べ歩きをしたり、お土産を購入したりと班ごとで計画的に動いていました。

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大きなけがもなく、全員が無事に帰ってこれたことを大変うれしく思います。もうすぐ期末考査も始まるのでこの土日で疲れをとって、週明けからしっかりと切り替えをしていきましょう。

中3研修旅行(11/4〜11/6) 2024年11月07日(木)09時17分

初日

本日は平和学習がメインの一日でした。
午前中は大和ミュージアム、てつのくじら館見学、午後からは広島平和公園にてボランティアガイドさんと共にフィールドワークを行い、その後平和祈念資料館を見学。

夕食後は広島原爆の伝承者である船津晶子さんより平和講和をいただきました。
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2日目

晴天の中、しまなみ海道サイクリングを楽しみました。ガイドさんからの説明とサポートのおかげで無事サイクリングを終えることができました。午後は今治タオル美術館見学とお土産購入タイム。ここでしか購入できない商品も多く予算内で何を購入しようか悩みながら買い物を楽しんでいる姿が印象的でした。
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3日目

楽しい時間はあっという間に過ぎてしまい、もう研修旅行も折り返しの日となりました。
本日は1日ライオンアドベンチャーにてツリートレッキングやチームビルディング、吉野川でのラフティングなど様々なアクティビティを楽しみました。
各クラスごとで行いましたが、いつもとは違う一面が見られたり、どのクラスもより仲が深まったのではないでしょうか?
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10/28講堂仏参 2024年10月28日(月)13時18分

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本日の仏参講師は、藤原先生でした。

お話のテーマは、「陰の努力」と「スイッチ」について。
藤原先生が顧問をされている高校女子バスケットボール部の、1人の卒業生について、紹介してくださいました。

テスト明けの練習でいつも体調を崩して休みがちだった彼女に向けて、
藤原先生は「なぜテスト明けの練習があると分かっていて、それに向けて準備をしないのか?」と指導をしたそうです。
その一言が彼女の「スイッチ」となり、「先生を見返してやりたい」という思いから、
テスト期間中の過ごし方を見直し、走る時間を作るなど「陰の努力」をするように。
すぐに成果は出なかったものの、
普段の練習にも1回1回全力で取り組むようになったり、
テスト明けの練習でも休まなくなったり、と変化が見え始め、
その姿を見ていた同級生にまで波及して、チームの雰囲気も変わっていったそうです。
1人の陰の努力が、輪となって広がっていった例として、お話ししてくださいました。

中学生のみなさんの、スイッチが入った時のパワーは、計り知れないものがあります。
私たち教員も、みなさんのスイッチを入れよう、何かのきっかけにしてほしいと思いながら、接しています。
良い方向へと進むスイッチ、お互いに入れられるようにしていきたいですね。

合わせて、仏参後に中学3年生の3人から「おにぎりアクション」についての紹介がありました。
自分たちにできることは何かを考えて、アクションを起こしてくれています。
みなさんも「知覚動考」です。やってみてはいかがでしょうか?

10/21講堂仏参 2024年10月21日(月)11時50分

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本日の仏参講師は、石川先生でした。

お話のテーマは「やさしさ」。
読売新聞で連載されている「こぼちゃん」という4コママンガと、
息子さんの運動会での様子を例に、
みんなで「やさしさ」とは何なのかということを考えました。

風船を飛ばしてしまって泣いている女の子に、「二人でいけばさびしくないよ」と声をかけ、自分の風船を手放すこぼちゃん。
リレーで転けてしまった友達を置いていかずに、バトンの場所を教えてあげてから走り出す息子さん。
石川先生は、この二人の姿から「苦しんでいる人と同じ気持ちになる」という仏様の姿勢「大悲」について教えてくださいました。
また、息子さんの行動から、勝負や立場、損得などを気にしてしまう自分についても見直す機会を得られたとお話しになりました。

「やさしさ」は色々。一つではない。
困っている人に寄り添い、自分なりの「やさしさ」をプレゼントできる人になりたいですね。

自走力錬成会はじめました 2024年10月11日(金)17時15分

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中3学年では、9月30日より「自走力錬成会」をはじめました。
自分で学習計画を立て、それを実践していきます。放課後、毎日十数名の生徒たちが取り組むようになってきました。

半年後には高校生になります。自主的に学習をすすめる姿を見て頼もしく思います。

中1理科 黎明館工事現場見学 2024年10月08日(火)14時05分

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中学1年生が理科の授業で、現在、建設中の黎明館を見学に行きました。なかなか普段見ることができない工事現場を見学しました。竹中工務店の方々から、設計に関することや工事に関すること、建設業界を目指したきっかけなど、貴重なお話を伺うことができました。
2025年3月の完成を楽しみに待ちたいと思います。