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6/12 講堂仏参 2023年06月12日(月)11時20分

今週も講堂仏参から平安中学校の1週間が始まりました。
6月に入ってから雨(しかも風が強い大雨や通り雨)が多くなり、さすが梅雨の時期!といった天候です。空だけでなく気分も暗くなりがちなこの時期ですが、明るく楽しい話題をたくさん見つけてください。

さて、今回の講堂仏参では2-1担任の池澤先生がお話をされました。

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池澤先生は最初に今月の聖語である「私を見ていてくださる人があり 私を照らしてくださる人があるので 私はくじけずにこんにちをあるく」という仏教詩人の榎本栄一さんの詩を紹介されました。この言葉の持つ意味や感じ方は人それぞれですが、私たちが普段から食事の時に言っている食前の言葉にもあるように多くのいのち(動物や植物・かかわっているたくさんの人々)に支えられて生きているということを再確認させてくれる言葉だと池澤先生は解釈されました。少し話は変わりますが、もうそろそろ父の日がありますね。池澤先生がお子さんに初めてもらったプレゼントが「肩たたき券」だったそうです。池澤先生はこの券をもらえたことに感動し、疲れが吹っ飛んだそうです。また、わざわざ肩をたたかせるのも疲れるだろうと大事にとっておいたそうです。するとある日なぜせっかくあげた券を使ってくれないのかといわれたそうです。良かれと思ってした行動が相手にとってはあまりよくないことだった経験をしたことがあるのではないでしょうか?このお話ではそれとともにただ子供が感謝を伝えるだけでも親としてはうれしいものであることを伝えられました。同じように教師としては生徒にプリントを渡したときに「ありがとうございます」と言われる、元気な声で挨拶をしてもらえるだけでも元気になれるのだと池澤先生は言われました。最近何度も言われているように生徒が大きな声で元気よく挨拶をしている場面を見ることが少なくなってきています。改めてしっかりと挨拶をすることの重要性を見つめなおしてください。

朝の講堂仏参 2023年06月05日(月)10時13分

今朝は中学の講堂仏参でした。

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そして、講話は1年3組担任の伊藤先生でした。伊藤先生は普段アップテンポの曲を聴かれ、ある一曲のワンフレーズにビビっときたそうです。その曲とは、ケツメイシの『カラーバリエーション』です。その歌詞のワンフレーズは、次のようなものです。

「良いとこ 良い色混ぜ合わせ ダメなとこ マイナス掛け合わせ」

伊藤先生は、このワンフレーズを次のように解釈されました。

「良いところ(プラスの部分)、足し算のように協力し合ってより良くしていこう。ダメなところ(マイナスな部分)、マイナスとマイナスを掛け合わせたらプラスになるように、友だちの苦手なところを前向きに捉えて、相手の良さを見出して、共に協力していこう」

伊藤先生は、好きな人・苦手な人がたくさんいると思うが、どんな人とでもその人の良い部分があるので、その部分を探していくことが大切だと述べられました。このワンフレーズに対して、人それぞれいろいろな捉え方・解釈ができ、生徒たちはどのように理解したのでしょうか。

朝の講堂仏参 2023年05月29日(月)09時20分

今朝の中学講堂仏参は、2週間ぶり(先週月曜日は中間考査だったため)に実施されました。

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講話は1年2組担任の河野先生で、まず「習慣を味方につける」というお話でした。習慣というのは、良い習慣と悪い習慣がありますが、1日の生活の3分の1から半分までが習慣的な行動で成り立っているという研究結果が出ています。良い習慣を積み重ねていくか、悪い習慣を積み重ねていくかで結果は大きく変わっていきます。家に帰ったら、とりあえず勉強机の上で何かをしてみる。そういう良い習慣を繰り返し、小さいことから少しずつ変えていくことで、自分の中で小さな蓄積になります。それが「習慣を味方につける」ということです。

次に、とある方の言葉を挙げられました。
「言葉に気をつけなさい。それはいつか行動になる。行動に気をつけなさい。それはいつか習慣になる。習慣に気をつけなさい。それはいつか性格になるから」

河野先生は「逆を返せば、習慣にしていくためには今後を変えていなかければならない。行動を変えていくためには、まずは自分で言ってみることです」と生徒たちに述べられました。

講話後半では、アメリカの漫画「ピーナツ」を紹介されました。主人公チャーリー・ブラウンをはじめ、犬のスヌーピーなどで知られていますが、チャーリー・ブラウンの所属する野球チームは弱小で、いつも試合に負けていました。それでも勝つことを諦めず、自分の信念を曲げないチャーリー・ブラウンは「愛される敗者」と呼ばれ、漫画の中では、一人ひとりの個性を「みんなちがっていい」という台詞もあるそうです。

河野先生の講話を聴き、生徒たち1人ひとりが良い習慣を身に付け、チャーリー・ブラウンのように諦めない気持ちで物事に取り組んでいってくれたらと思います。

【中1】初めての中間考査 2023年05月16日(火)17時51分

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来週、中学1年生にとって初めての定期考査が始まります。
そこで、今週のLHRで中間考査に向けて目標と計画を立てました。計画的に勉強して、中学最初の考査で良いスタートが切れるようにがんばりましょう。

朝の講堂仏参 2023年05月15日(月)09時43分

今朝は講堂仏参がありました。そして、講話は1年1組の窪田先生でした。最初にまず絵本を取り出され、『どろんこ こぶた』を朗読されました。

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お百姓さんの家の豚小屋に住んでいたこぶた。食べることや裏庭を駆け回ることが好きだったこぶたが、一番好きだったのことは、やわらかいどろんこの中で座ったまま沈んでいることでした。ある朝、おばさんが張り切って家中の掃除を始めます。そのうち外の汚れが気になり、牛小屋や馬小屋を掃除し始めました。おばさんは「ここが一番汚いねぇ」とびっくりし、豚小屋も掃除してピカピカにしました。こぶたは「僕の大好きなやわらかいどろんこは?」と怒ってしまい、「こんな家、ピカピカすぎてつまらないや」と言いました。ショックのあまり、こぶたは家出をしてしまい、居心地の良い場所を探す旅が始まるというお話です。

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次に、窪田先生は「飛ぶことだ、翼が後から生えてくる」という言葉を紹介されました。この言葉は、窪田先生が大学の卒業式の際、論文指導を担当してくださった先生からいただいた言葉だそうです。「いつか飛ぶときのために頑張らないといけないのだな」と思われ、その後もよくこの言葉を思い出され「私はそもそも本当に飛べるか」と自問されました。

窪田先生は最後に、「近年、野球やサッカーなど世界で活躍する日本人が増え、最先端の技術で世界中の人々を助け暮らしをよくしていく研究者、現地で汗を流してくださる方々がいます。理想の自分を夢見て努力を続け、そして粘り強く蓄えた力を信じる。不安や弱気に打ち克つ勇気をもって、大きく飛べることを願っています」と、聞いている生徒たちにメッセージを送られました。

中学球技大会 2023年05月10日(水)16時00分

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本日、晴天の中、
中学球技大会が行われました。

午前中は、男女別
午後は、男女混合で
行われました。

皆さんの対決はもちろんのこと
午後の部の最後、優勝チームと先生チームの対戦は白熱しましたね。

行事は行事でしっかりと楽しむ姿が見られました。

スポーツは体を動かすだけでなく、
頭を
心を
動かすもの

みている人まで感動させるものがスポーツです。
スポーツの素晴らしさを改めて知れた日でしたね。

明日からの平常授業とメリハリをつけて臨めるように頑張りましょう!

朝の講堂仏参 2023年05月08日(月)10時33分

今朝は5月最初の講堂仏参でした。

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仏参講話は中学部教頭の宮田先生でした。4月から学校にいる時間は、今日まで24日。1日10時間学校にいると240時間になり、秒になおすと864000秒になる。与えられた時間は平等であり、無駄な時間は1秒だってないし、今という時間を大切にしてほしいと、最初に示されました。

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後半では、宮田先生のお母さんのお話をされました。、お母さんから「見ているところできちんとするのは当たり前でしょ。誰も見ていないところでこそきちんとできる人になってほしいと思っているよ」と、よく言われたそうです。親や先生が見ている時は真面目にやっていても、見ていない時はどうかと、生徒たちに問われました。そして、「トイレの使い方」を一例に挙げらました。

トイレは個室で誰にも見られることなく、自分だけの空間です。考えようによっては、何をしていても、誰にも言われません。そういう場だからこそ、使い方やトイレ内を綺麗にしておくことが大切です。そして、トイレを出るときに「次利用する人にどう思われるかな」と思うような、後ろめたさが残る使い方は人間性を問われるから絶対しないことを母から言われました。

宮田先生は、見えないところでもきちんとやる人は素敵だとおっしゃいました。そして、宮田先生が20年前に受けられた平安の教員採用試験の時のエピソードを挙げられ、お母さんからの忠告を実感することになりました。宮田先生は筆記や実技のテストなど勉強され、見事に合格されました。とても寒い時期だったそうですが、宮田先生は「あれだけ自分が勉強して、準備してきたから受かったんだ」と思っておられました。後になって、校長先生が建物の陰から正門をくぐるところを見ていたことを知ります。校長先生は宮田先生に「たくさんの人が採用試験を受けに来たが、その中で先生だけが校門でコートを抜いて、身なりを整えてすっと頭を下げて入ってきた。この先生、うちに来てほしいなと思った」とおっしゃったそうです。お母さんがいつも言ってくれていたことが合格の決め手だったのです。

今日のお話を通して、生徒たちが「人が見ていなくてもやるべきことをきちんとやる」ということを思い実践してくれたらと思います。

朝の講堂仏参 2023年05月01日(月)09時33分

今朝は5月最初の仏参でした。本日より夏服期間ということで、ブレザーの着用は任意となります。

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今回の講話は燧土副校長のお話で、先日27日に生徒たちと南座で鑑賞した「若き日の親鸞」の内容を振りかえられました。

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その後、仏教的なものの見方や考え方についてお話されました。本校創立140周年の式典において、本願寺の専如御門主が人工知能について語られた内容を挙げられました。

「人間とロボットの違いはなんであるか。その違いは私たち人間には心がある。だからこそ宗教を持つということである。科学技術が発達した現代であるからこそ、私たち人間の生き方が問われることになる。そして、それは日々の生活の中で、私たちがどのようにいのちの問題を考え、生活していくかということにつながる。その背景には必ず宗教が必要になる」

この宗教が必要になるとは、「仏教的なものの見方・考え方ができるということだ」と、燧土副校長は説明されました。そして、「いのちの問題について考える」という点から、私たちが多くのいのちを殺して食事をいただいている、そのようないのちであることを示され、次のようなお話を紹介されました。

ある幼稚園児が「僕の家は給食費を払っているから、いちいちいただきますと言わなくていいんだ」と駄々をこねていました。すると、園長先生がその園児に対して、「その給食費は、お米やおさかなやお肉を扱う人や手間賃、経費なんですよ。私たちは牛さんや豚さんには一銭も払っていないんですよ。海で泳ぐお魚さんに餌だってあげていません。だから、ごめんなさい。あなたのいのちを殺していただきます」と諭されたそうです。

本願寺派布教使の山下瑞円先生には、大手製薬会社で働く友人がいます。その友人は薬を飲むとき、「いただきます」「ごちそうさま」と言います。現代にはさまざまな薬があるが、基礎研究の段階から微生物や動物など、何千何万ものいのちが犠牲になっている。このいのちの犠牲なくして、薬が生まれることは決してない。私たち一人ひとりのいのちは、たくさんのいのちの犠牲の上に成り立っている。

これらが仏教的なものの見方・考え方であり、燧土副校長は「宗教の時間を通して学ぶことで、自然と私たちの心に沁み込んでいく」とおっしゃいました。今朝の講話から、生徒たちが本校の三つの大切の中にある「いのちの大切」さをあらためて考え、仏教的な視点に立って物事を見たり考えてたりできるきっかけになればと思います。

芸術鑑賞 2023年04月27日(木)16時53分

本日は芸術鑑賞のため、祇園四条にある南座で「若き日の親鸞」を鑑賞しました。浄土真宗の宗祖である親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年を記念した舞台です。

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生徒たちは現地集合して、午前の部(10:30開演)を鑑賞。第一幕は、親鸞聖人の幼少期から始まり、得度されて比叡山に登られた後の様子が演じられていました。25分間の休憩時間は、生徒たちは持参したお弁当やおにぎりなどを食べたり、お土産を購入していました。

第二幕は、法然聖人のもとへ通われお弟子となり、承元の法難にあわれて越後へ流罪となられるところまででした。所々笑いもありましたが、専門用語が多く使用されていたこともあってか、「ちょっと難しかった」という生徒の声もありました。ですが、南座で舞台を鑑賞するのは始めての経験だったでしょうし、迫力のある役者さんたちの演技や動きにみな見入っていました。

仏参スタート 2023年04月24日(月)09時45分

今日から中学の講堂仏参がスタートしました。

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1年生にとっては初めての講堂でしたが、みな心静かに仏参の時間を過ごしました。

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仏参の講話は、山脇校長でした。詩人・高村光太郎の「心はいつでも新しく、毎日なにかしらの発見する」という言葉を述べられ、心とは人間として最も大切なものであり、中学校生活または生きるということそのものが心を育てることであると仰いました。次いで、山脇先生ご自身が生徒手帳にも書かれた「仁慈(常に相手の立場に立って、物事を考えるという意味)」と「挨拶」の大切さも付け加えられました。

この「心を育てる」には5つの心があり、
「すいません」という反省の心
「はい」という素直な心
「おかげさまで」という謙虚な心
「私がやります」という奉仕の心
「ありがとう」という感謝の心
です。この5つの心を育てることによって、立派な大人になっていけることを示されました。

続いて、山脇先生は「聴」の字を生徒たちに掲示されました。「聴」のもとの字は、「耳」に直角の「直」と書いて、下は「心」。耳から入った言葉をまっすぐ心に落とすという意味であり、これが「聴く」ということです。講堂仏参の講話を聴いた内容は、生徒たちにとって糧となり、心の成長へとつながることであると、生徒たちに強調されました。

最後に、詩人・草野心平の「わが行く道よ、正しくあれ。 石ころゴロゴロたりとも、わが行く道よ大きくあれ」という詩を述べられて、お話を締めくくられました。