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2022.09.29

ウクライナ留学生を招いて講演会を実施


2022年9月27日(火)本館講堂にて、ウクライナ・キーウ大学から交換留学生として龍谷大学で受け入れているロクソラーナ・オレクシュークさん(文学部)による講演会を高校1年生433名に実施しました。ウクライナの学生の視点から、メディアでは伝えきれない現地の実際と平和への想い、日本の現状について生徒に伝えていただきました。

433名の高校1年生へ向け講演するロクソラーナ・オレクシュークさん

ロシアによるウクライナ侵攻により、今も現地では戦争が続いています。ロクソラーナさんは、現在もウクライナで戦争が起こっていることを気にかけ、忘れないで欲しいという想いを日本語で生徒に訴えかけました。
また、戦争の状況が悪化したことで、ウクライナでの勉学継続を断念し、日本に留学という形で避難してきた経緯や、夜は家の電気を消さないといけないウクライナの現地の様子、日本に来た今もスマートフォンの空襲警報が鳴るたびに家族の安否を案じていることについて話しました。

生徒からは「僕たち付属平安の高校生がウクライナのために何かできることはありますか?」「家族や友人とはどのように連絡をとっていますか?」など、数多くの質問があがりました。

本校では、2022年度から龍谷大学が推進する『仏教SDGs』をテーマとして「総合的な探究の時間」に取り組んでいます。今回の講演では、遠く離れたウクライナで起こっていることを“他人事”から“自分事”として「誰一人取り残さない」社会の構築に向けて考えるきっかけとなりました。

受講した高校生のコメント
●ロクソラーナさんのご家族や友人への愛情、素晴らしい考えに心を動かされました。今起きていることや感じていることを私たちに丁寧に日本語で伝えてくださって嬉しかったです。今日本や世界で何が起こっているのかもっと調べようと思いました。そしてその問題を周りの人にも伝え、考えていきたいです。(髙田愛珠美(たかだ・あずみ)さん)
●お話を聞いているだけで、戦争の悲惨さが伝わってきました。戦争が始まって約7カ月経ちますが、異国の地の他人事と思っているところもありました。今回の講演を聞いて、戦争をまさに今体験している人がいて苦しんでいる人がいるのだと思いました。1日でも早く平和が訪れてほしいと思います。(永田龍輝(ながた・りゅうき)さん)
  代表生徒からの花束贈呈

  授業を見学する様子