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ネイチャー部 私立理科研究会の自然観察会に参加しました 2017年04月30日(日)22時00分

 4月30日に,今年度第1回のネイチャー部の自然観察会をおこないました。
 今回は京都府私立中学高等学校理科研究会の主催で,京都の北山方面で実施された春の自然観察会に同行しました。

 幸い当日は雲一つない晴天に恵まれ,各校の先生方や生徒たちで総勢60名を超える盛会となりました。本校からも,中学1年生の新入部員3名と,中学3年生2名が参加しました。
 今回の目的地は,京都市の北区と右京区京北町の境界に位置する桟敷ヶ岳です。標高は895.9mで,京都市北区の最高峰になります。

 岩屋橋でマイクロバスを降り,渓流沿いの細い車道と,そこから山頂に向かう急な登山道に沿って,周囲の植物を観察しながら歩きました。

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 道沿いには様々な野草が花をつけており,生徒たちも歓声をあげたり,写真を撮ったりとあちこちで足を止めて観察していました。

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 頂上までの登り道は結構な急坂でしたが,中学1年生の3人も,本当によく頑張って登っていました。
 桟敷ヶ岳の頂上では,よく晴れた空の下,景色と心地よい風を楽しみながら,お弁当を食べました。

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 新入部員の生徒たちには少しハードな行程になりましたが,お互い荷物を持ち合い,声を掛け合うなど,助け合いながら自然を楽しむことができ,良い観察会になりました。

ネイチャー部 秋の自然観察会を実施しました 2016年10月25日(火)16時40分

 久しぶりのブログの更新です。一昨日の日曜日,秋の京女の森の自然観察会をおこないました。
 当日は薄曇りの空模様の中で,京都女子大の学生さんや一般の方々と合同の観察会になりました。

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 10月下旬の北山では,さすがに市街よりも肌寒さを感じるものの,まだ紅葉には時期が早く,一部の広葉樹でうっすらと紅葉や黄葉が見られる程度でした。

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 今年の秋は雨が多いため,林床にはコケやキノコが多く見られ,それらをゆっくりと観察しながら歩きました。

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 尾根筋をしばらく歩いたところで,恒例の巨大アカマツの倒木の枝切りをおこないました。このマツは,雪の重さで倒れてから数年以上経っていますが,今でも枝をノコギリで切ると松ヤニがいっぱい詰まった断面を見ることができ,鼻を近づけるとマツの材の良い香りが漂います。
 昼食後,林道沿いにゆっくりと出発地点に戻り,温かいお茶とお菓子でほっとひと息ついた後,帰路につきました。

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 12月に入るとこの場所は2メートル以上の雪が積もり,簡単には入ることができなくなります。
 来年の春までしばしのお別れです。

ネイチャー部 京都府私立理科研究会夏季現地研修会に参加しました 2016年08月20日(土)10時50分

8月の17・18日の一泊二日の日程で,毎年行われる京都府私学理科研究会主催の夏季現地研修会に参加してきました。

 今回の研修地は島根県の石見銀山と三瓶山方面です。京都駅前から団体バスで出発し,中国道から米子道~山陰道で島根入りした後,日本で14番目に認定された世界遺産「石見銀山」を見学しました。まず,世界遺産センターで石見銀山の歴史や特徴について説明を受け,現地ではレンタサイクルを借りて実際の坑道まで行き,内部の様子を見学しました。

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 続いて「仁摩サンドミュージアム」で一年間に1回回転して時を刻む巨大な砂時計の見学や,鳴き砂のメカニズムの説明などを受けました。その後,近くの「琴ヶ浜」で実際の鳴き砂の体験を行いました。
 1日目の予定はこれで終了,宿泊は温泉津(ゆのつ)温泉の温泉旅館でボリューム満点の食事と温泉で疲れを取りました。
 夜には浜まで散策し,皆で星座の観察を行いました。

 2日目は朝から三瓶山(さんべさん)へ移動し,リフトで255Mの標高を上がった後,女三瓶山~男三瓶山の間を尾根筋沿いに歩きました。

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 三瓶山は島根県のほぼ中央に位置し,大山隠岐国立公園の一部でもあります。標高1,126mの男三瓶を主峰に,女三瓶,子三瓶,孫三瓶などの6峰が連なる活火山(火口の活動は休止しています)です。
 生徒たちはお互いに声かけや助け合いながら,4時間弱の行程を一生懸命に歩いていました。

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 男三瓶山の山頂から,照葉樹林帯を下山するとお昼を回っていました。下山地の「島根県立三瓶自然館サメヒル」で,ご当地名物の「三瓶バーガー(すべて島根県産の材料で手作りのハンバーガー」をいただき,自然館を見学しました。

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 最後に「三瓶小豆原埋没林公園」に立ち寄りました。ここは三瓶山の噴火によって埋もれた4,000年前の太古の森を展示したもので,展示館のに入ると,原始の森そのままの巨木の姿に圧倒されます。このように直立状態で残存する幹は世界的にも極めて貴重なものということでした。

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 帰路では故障車渋滞の影響で,帰着時間が1時間以上遅くなりましたが,一泊二日の日程でも非常に中身の濃い研修になりました。これからの部の活動に,今回の体験を生かしてほしいと思います。

ネイチャー部 生命誌研究館の見学をおこないました 2016年08月16日(火)12時55分

 8月10日(水)に,ネイチャー部の生徒4名で,高槻のJT生命誌研究館の見学をおこないました。

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 この施設は,日本たばこ産業(JT)と大阪大学の大学院の産学共同により,「生きものを見つめ,研究し,その過程や成果を表現することを通して,自然・生命・人間について考える場」として設立されたものです。
 ネイチャー部では数年前から施設の見学,研究室公開ツアーやサマースクールの参加などの活動の場としてお世話になっています。
 今年は残念ながら,京都府私立理科研究会の合宿と日程が重なり,サマースクールへの参加はできませんでしたが,次回の研究室公開ツアーには参加したいと考えています。

ネイチャー部 鵜殿のヨシ原 つばめ観察会をおこないました 2016年08月10日(水)11時48分

 8月6日の夕方から,今年で3回目になる「鵜殿のヨシ原 ツバメのねぐら入り観察会」をおこないました。

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 鵜殿のヨシ原は,宇治川・桂川・木津川の三川が合流した地点から5kmほど淀川を下った場所にあります。広さ約75ha,長さ2.5kmもある淀川流域でも最大のヨシの群生地で,野鳥や動植物の貴重な生息地にもなっています。

 この時期,市街地で子育てを終わったツバメの親子が,秋~冬に向けて南方への長い渡りに備えて食べ太り,渡りまで大群でヨシ原で集団で眠りにつきます。

 昼間は街中でエサの小虫を捕ったツバメたちが,夕方から日暮れにかけてヨシ原の上空に万単位で集まり,日暮れと共に次々にヨシ原に飛び込む様は何度見ても壮観です。

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(写真の点々はすべてツバメです)

 生徒たちも,首が痛くなるほど上空を見上げ,ツバメたちの群舞に感動していました。

ネイチャー部 自然観察会をおこないました 2016年06月21日(火)17時20分

 6月19日の日曜日,ネイチャー部で自然観察会をおこないました。
 今回は,野鳥の観察を主な目的に,西京区にある桂坂野鳥遊園に向かいました。施設周辺のハイキングコースで植物の観察もできればと思っていましたが,あいにくの雨で,腰を据えて野鳥の観察をおこなうことにしました。

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 これも雨のせいか,最初はカルガモが一羽だけしか見られませんでしたが,そこに「渓流の宝石」と呼ばれるカワセミがやってきました!
 生徒たちは手にした双眼鏡や単眼鏡で,夢中になってカワセミの姿を追っていました。

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 そこからバスで移動し,近くにある洛西竹林公園で,竹の生態についての展示を見学し,日本だけでなく,世界のいろいろな竹や笹を見学してきました。

 雨の中の観察会でしたが,皆けっこう満足してくれたようで良かったです。

ネイチャー部 京都植物園と糺の森で自然観察会をおこないました 2016年06月03日(金)19時59分

 5月29日の日曜日に,ネイチャー部で京都植物園と,下鴨神社の糺の森(ただすのもり)で自然観察会をおこないました。
 当日は,昼から雨の予報でしたが,幸い天気の崩れもなく,逆に強い日差しと蒸し暑さを感じる中での観察会になりました。

 まず,園内で日本の山野で見られる植物を観察した後,大温室へ移動し,熱帯地方や寒冷地などの珍しい植物を観察しました。

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 それから加茂川の河川敷沿いに,野鳥や植物を観察しながら出町柳まで徒歩で移動し,下鴨神社内の糺の森で観察をおこないました。

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 糺の森は京都の中央部にありながら,原生林の雰囲気を残しており,植物園とはまた違った雰囲気がありました。

 観察会の最後に,生徒が「何か泳いでます!」と声が上がり,皆で橋の上から加茂川を覗いてみると,何とヌートリアが悠々と川の中を泳いで移動していました。
 ヌートリアは各地で分布を広げ,問題となっている外来生物ですが,実際に自分たちの眼で見ることで,それを身近に感じさせられました。

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ネイチャー部 新しいイモリの仔が生まれました 2016年03月18日(金)13時40分

 昨年の4月から飼育を始めたアカハライモリが,また卵を産み,そこから幼生が育っているのを部の生徒が見つけました。

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 まだ2㎝ほどの大きさですが,糸のように細いエラと手足が生えています。
 昨年より気づくのが遅かったため,数はわずかに8匹ですが,また毎日水換えと餌やりが続きます。
 今年もクラブで大切に育てていきたいと思っています。

ネイチャー部 京都府私立中高理科研究会の発表会に参加しました 2016年02月08日(月)14時39分

 昨日の日曜日,長岡市の立命館中学高等学校の会場にて,第51回
京都府私立中学高等学校理科研究会が主催する研究発表会に参加しました。

 この催しは,京都府内の私立中学・高等学校の理科系クラブが,
一年間の活動や研究の内容を発表するものです。
 昨年度は他校の見学のみの参加でしたが,今回は初めてクラブとして発表に参加しました。

 高校生は,今年度取り組んできた「透明骨格標本の作製と樹脂封入の試み」について,パワーポイントでその内容を詳しく説明しました。

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 また,中学生は,クラブで継続して飼育している「アカハライモリの飼育と繁殖」について,ポスター展示と実物のイモリの親子を展示しました。
 中学生の展示の場所には,透明骨格標本の実物も展示し,他校の生徒たちや先生方も,興味深そうに見入っていました。

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 閉会式では,他校の4つの発表が表彰を受けましたが,本校のクラブとしては,まず,参加したことが大きな一歩と思っています。

ネイチャー部 年内最後の自然観察会をおこないました 2015年12月21日(月)16時52分

 昨日の日曜日に,龍谷大学の龍谷の森(瀬田キャンパスの演習林)にて,ネイチャー部年内最後の自然観察会をおこないました。

 当日は朝から雲一つない好天に恵まれ,この時期としてはとても暖かい一日になりました。今回は中学1年生の新入部員も加わり,生徒10名,引率教員2名が参加しました。観察会では,京女の森の観察会でもお世話になっている高桑先生が主催される「炭焼き体験」に参加し,その後,龍谷の森で自然観察と薪作りをおこないました。

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 今回の炭焼きは,龍谷の森の間伐材と吉野杉の端材を使っておこないました。新入部員たちはドラム缶製の炭窯に付き切りで慣れない火の調節に苦労していました。
 炭窯の火を落とすと,釜の上に並べていた焼き芋ができあがり,生徒たちは大喜びで頬ばっていました。

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 炭窯が冷えるまでの間,龍谷の森で次回の炭焼き用の薪作りをおこなった後,植物の観察をおこないました。途中で木の上で熟した柿を見つけ,皆で落とそうと必死になっていました。

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 最後に冷えた炭窯を開けると,吉野杉の木目が美しく残った炭が出来上がっていて,生徒たちは歓声をあげていました。
 今年一年の締めくくりにふさわしい,楽しく有意義な一日になりました。

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